現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2021年10月7日のデイリーキーワードランキング
1 | 鶏頭の十四五本もありぬべし |
2 | 星空へ店より林檎あふれをり |
3 | 蝌蚪に打つ小石天変地異となる |
4 | 囀をこぼさじと抱く大樹かな |
5 | 春の浜大いなる輪が画いてある |
6 | 常夏の碧き潮あびわが育つ |
7 | 一日もの云はず蝶の影さす |
8 | 糸瓜咲て痰のつまりし仏かな |
9 | 菜の花がしあはせさうに黄色して |
10 | 鶴舞ふや日は金色の雲を得て |
11 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
12 | 肉体は死してびつしり書庫に夏 |
13 | 草山に馬放ちけり秋の空 |
14 | 一生の楽しきころのソーダ水 |
15 | 泥鰌浮いて鯰も居るというて沈む |
16 | われにつきゐしサタン離れぬ曼珠沙華 |
17 | 吊橋や百歩の宙の秋の風 |
18 | 真夜中に麦茶が減りぬ誰もゐず |
19 | 蛇のゆめ着色すれば紅楼夢 |
20 | ぜんまいののの字ばかりの寂光土 |
21 | うしろから大きい何か十二月 |
22 | 晩秋の唇涸き蝶といる |
23 | 秋風や眼中のもの皆俳句 |
24 | 天丼の海老おし黙る秋の暮 |
25 | 一灯の限界に渦雪解川 |
26 | この道しかない春の雪ふる |
27 | 鰯雲人に告ぐべきことならず |
28 | 地震の後綿入婆のただならず |
29 | 片陰に象形文字の人として |
30 | 山門を掘り出してある深雪かな |
31 | 福寿草家族のごとくかたまれり |
32 | 大空に又わき出でし小鳥かな |
33 | 流星の消えて背筋に残る冷え |
34 | 小春日や石を噛み居る赤蜻蛉 |
35 | おもうさまふりてあがりし祭かな |
36 | 子燕のこぼれむばかりこぼれざる |
37 | ものの種にぎればいのちひしめける |
38 | 重ね着の中に女のはだかあり |
39 | 入れものが無い両手で受ける |
40 | 秋の暮大魚の骨を海が引く |
41 | 秋鶏が見てゐる陶の卵かな |
42 | 住み古りて封書一通くる旱 |
43 | やつぱり一人はさみしい枯草 |
44 | 雲の峰いくつ崩れて月の山 |
45 | 地の涯に倖せありと来しが雪 |
46 | 満月やたたかふ猫はのびあがり |
47 | しんしんと肺碧きまで海の旅 |
48 | 秋惜しむ朝から雨と農日誌 |
49 | 三千の俳句を閲し柿二つ |
50 | 三日月がめそめそといる米の飯 |
2024年4月25日 20時57分更新(随時更新中)