現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2023年7月17日のデイリーキーワードランキング
1 | 七十路や新しき事弥生道 |
2 | オデッサもクリミアもゆめ雪の原 |
3 | 真夏日の森は聖堂鳥睡り |
4 | 遠郭公からまつは青噴きやまず |
5 | 朱欒に刃絶壁のギリシャがみえる |
6 | 木曽谷の奈落に見たる銀河かな |
7 | 十三夜乳首を紅く塗る狸 |
8 | 原爆忌一つ吊輪に数多の手 |
9 | ヨットレースの海にねむりし特攻機 |
10 | 八月や六日九日十五日 |
11 | 百幹の青そそり立つ竹の秋 |
12 | 間引菜の抜かれる力ありにけり |
13 | 聖くゐる真夜のふたりやさくらんぼ |
14 | 百幹に触れて忘れぬ花のいろ |
15 | 白靴ときめ快晴の日なりけり |
16 | 春光や廃線決る一両車 |
17 | へそが汗ためてゐる |
18 | 紅葉のはらいそははらはらはら |
19 | 銀漢に触れて尾となる天塩川 |
20 | 何もせぬ我が掌汚るる春の昼 |
21 | 前生は悍馬なりけり黒揚羽 |
22 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
23 | 臘八や雪をいそげる四方の嶺 |
24 | 重ね着の中に女のはだかあり |
25 | 火のやうな月の出花火打ち終る |
26 | くろがねの秋の風鈴鳴りにけり |
27 | 水の辺にひと日の昏るる蝸牛 |
28 | どこからが人の領分遠郭公 |
29 | 山門を潜る過客や秋の蝶 |
30 | 首出して湯の真中に受験生 |
31 | 蝶の舌ゼンマイに似る暑さかな |
32 | 暗く暑く大群集と花火待つ |
33 | 初大師骨董市を二度まはり |
34 | お数珠袋にどんぐり一つ忌を修す |
35 | ふるひ寄せて白魚崩れんばかりなり |
36 | ああ言へばかう言ふ年の又明くる |
37 | すれ違ふ春の峠の樽と樽 |
38 | かなかなや死は外海へゆくごとく |
39 | 磨崖仏千年が過ぎ蝶が過ぐ |
40 | 師の句碑を守る句碑あり薮つばき |
41 | 白れん浮かぶ戦艦大和沈んだ日 |
42 | ひた泳ぐ自由は少し塩辛い |
43 | 秋暑し戦後吾に馴る跼みぐせ |
44 | 能もなき教師とならんあら涼し |
45 | 壺にして深山の朴の花ひらく |
46 | おもむろに烏下り立つ残暑かな |
47 | 廃校の母校の桜吹雪かな |
48 | 夕立が洗つていつた茄子をもぐ |
49 | 西鶴の女みな死ぬ夜の秋 |
50 | 少年や六十年後の春の如し |
2025年8月28日 16時58分更新(随時更新中)