現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2016年3月27日のデイリーキーワードランキング
1 | 村の灯のこぼれて深し虫の闇 |
2 | せきをしてもひとり |
3 | 寒中の紫蜆寸志とす |
4 | 還らじの人指折りて花朧 |
5 | 桜樹下こんばん提灯ふつと消ゆ |
6 | あめんぼと雨とあめんぼと雨と |
7 | 早春や香水店のとびら風 |
8 | 春雨の中や雪おく甲斐の山 |
9 | 秋の航一大紺円盤の中 |
10 | 涅槃西風 いずれこの世を一抜ける |
11 | この道しかない春の雪ふる |
12 | すれちがふ異人の持てる紅葉かな |
13 | 麗しき春の七曜またはじまる |
14 | 雹晴れて豁然とある山河かな |
15 | 世の常に叛くことあり残り鴨 |
16 | 春の夜の大黒柱声もらす |
17 | 鰯雲人に告ぐべきことならず |
18 | 学校をはみ出す桜海に舞う |
19 | パンジーの愛想笑ひの無人駅 |
20 | 雁風呂に海のつづきの波がたつ |
21 | 梁の自在の卍鳥雲に |
22 | 隣村より借りし若者神楽舞ふ |
23 | 木のかたち雪積むかたち殯 |
24 | 菫程な小さき人に生れたし |
25 | 卒業の兄と来てゐる堤かな |
26 | 寒明けの山肌を剥ぎ岩きざむ |
27 | 麦秋の中なるが悲し聖廃虚 |
28 | 赤蜻蛉筑波に雲もなかりけり |
29 | 涅槃図の中ひとすじの風の道 |
30 | らんぼうに斧振る息子冬の天 |
31 | 青葉騒塩たっぷりと茹で玉子 |
32 | 篆刻のすき間赤い雨貯めておく |
33 | 花の宴昭和は大きな声ばかり |
34 | 枯れ蓮の枯れ切るところ幾柱 |
35 | どこからが人の領分遠郭公 |
36 | 春深くケセランパサラン増殖す |
37 | 桐は実に父の残せし道具箱 |
38 | 菜種梅雨 薄日に遊ぶ硝子玉 |
39 | ハープよりこぼれし指の冷じき |
40 | 雪山のたそがれにこそあこがるる |
41 | 雪山の滑降われにもありたる日 |
42 | 鴟尾すべり落つ天平の恋雀 |
43 | 春泥の靴にて入る珈琲館 |
44 | バター溶けて男爵薯の崩壊感 |
45 | いなびかり北よりすれば北を見る |
46 | 竹の葉騒は冴ゆる眼鏡に數知れず |
47 | 春の日をふわりと掬い観覧車 |
48 | 草たけて紫華鬘色うすし |
49 | さくらさくら空に別れを惜しむなり |
50 | 秋日差螺旋階段下りて句座 |
2024年4月27日 22時14分更新(随時更新中)