現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2010年8月21日のデイリーキーワードランキング
1 | 他界より来てまた帰る生姜売り |
2 | おそるべき君等の乳房夏来る |
3 | 浴後裸婦らんまんとしてけむらへり |
4 | 蓑虫の前生はきつと狙撃兵 |
5 | 重ね着の中に女のはだかあり |
6 | 夕焼けて西の十万億土透く |
7 | ゆさゆさと大枝ゆるる桜かな |
8 | 朝顔や濁り初めたる市の空 |
9 | たてとほす男嫌ひの単帯 |
10 | 除夜の妻白鳥のごと湯浴みをり |
11 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
12 | せつせつと眼まで濡らして髪洗ふ |
13 | 一面の日光黄菅空までも |
14 | くろがねの秋の風鈴鳴りにけり |
15 | 花散るや耳ふって馬おとなしき |
16 | 新しき猿又ほしや百日紅 |
17 | 突っ掛けの小指が覗く鳰飛来 |
18 | 蓑虫の蓑あまりにもありあはせ |
19 | 祖母の声もともにたたんで秋扇 |
20 | アイスクリームおいしくポプラうつくしく |
21 | 泳ぎより歩行に移るその境 |
22 | あえかなる薔薇撰りをれば春の雷 |
23 | 妻抱かな春昼の砂利踏みて帰る |
24 | 苗代の水を平らにして眠る |
25 | 金剛の露ひとつぶや石の上 |
26 | 古里にふたりそろひて生身魂 |
27 | 玫瑰や今も沖には未来あり |
28 | 星月夜われらは富士の蚤しらみ |
29 | 蓑虫の寝袋のまま嫁になる |
30 | 家を出て手を引かれたる祭かな |
31 | 椅子涼し衣通る月にみじろがず |
32 | 念力のゆるめば死ぬる大暑かな |
33 | やり羽子や油のやうな京言葉 |
34 | 妻がゐて子がゐて孤独いわし雲 |
35 | あだし野の蜩やまぬまま 灯刻 |
36 | 逢うために母は銀河の駅に佇つ |
37 | 文脈に繋がりてくる*蝉しぐれ |
38 | 夫婦岩をやや蔑みて土用波 |
39 | 山越える山のかたちの夏帽子 |
40 | 霜白し妻の怒りはしづかなれど |
41 | 潮騒のたまるうらなり南瓜かな |
42 | 脳内の海馬の中を鮫泳ぐ |
43 | ゆるやかに着てひとと逢ふ蛍の夜 |
44 | 蓑虫や婆の念佛赦せない |
45 | 流れ星蚊帳を刺すかに流れけり |
46 | 曳かれる牛が辻でずつと見廻した秋空だ |
47 | 相逢うて飯食う疲れ遠花火 |
48 | 運ばるる氷の音の夏料理 |
49 | オリオンと店の林檎が帰路の栄 |
50 | 鞍とれば寒き姿や馬の尻 |
2024年9月20日 16時05分更新(随時更新中)