現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2010年6月21日のデイリーキーワードランキング
1 | 祈るべき天とおもえど天の病む |
2 | てのひらの静かなる飢青くるみ |
3 | 星屑や鬱然として夜の新樹 |
4 | サルビヤの純粋迷ひごころ消ゆ |
5 | 人恋いて飯炊くときや合歓の花 |
6 | 満月のほたるぶくろよ顔上げよ |
7 | すれちがうベクトル海の日の教室 |
8 | 河骨の鈴をふるはす星揃ふ |
9 | 黴厨匙きらきらと密集す |
10 | 海溝に貝の墜ちゆく夏の夢 |
11 | 星移る匂い袋の涼しき香 |
12 | 身軽さは淋しき合歓の花ざかり |
13 | 瞑想の時を下さいあやめ咲く |
14 | 臀で押す革張りのドア墓地満員 |
15 | 自画像をふせたるままに新樹光 |
16 | 非常口に緑の男いつも逃げ |
17 | ひるがえる葉裏で僕の手錠はずそう |
18 | 血を流しゆけば幼き晩夏の海 |
19 | 背泳ぎのまま秋風になってゆく |
20 | 鳥帰る空いちまいの畳紙 |
21 | 鶏たちにカンナは見えぬかもしれぬ |
22 | バックミラーのまつ黒に見え油照り |
23 | 蛇打つて森の暗さを逃れ出し |
24 | 揚雲雀死より遠くは行きゆけず |
25 | 毎日は静かに澱む金魚玉 |
26 | 萍の一つは頭蓋のなかにうく |
27 | しんかんと炎天ザイル垂るるのみ |
28 | 蟻よバラを登りつめても陽が遠い |
29 | 花サフラン舌の真赤は太古より |
30 | 青い蟹となるぼくら爪がないために |
31 | 身を離れゆき香水の独りあそび |
32 | みなそこに岩魚の憂の日もあるや |
33 | 踏切のあじさい揺らぐ夜の底 |
34 | きみ嫁けり遠き一つの訃に似たり |
35 | 黒揚羽亡き人の魂のせて来よ |
36 | 解き髪流し眠るや銀河を胸 |
37 | 日月の消えるが荒し五目飯 |
38 | 原色を秘めたる夏蝶の睡り |
39 | 隧道なか坐席疾走しぼくら青春 |
40 | 実石榴の心許ない午後である |
41 | 短夜の壁の中より櫂の音 |
42 | はまなすの朱き実ほどの胸燃やす |
43 | 谺して山ほととぎすほしいまま |
44 | 雲一片シュトラウス晴れの麦畑 |
45 | 不敢取借金返済の顔ガラスへ写す |
46 | 無花果は熟れずに空のがらんどう |
47 | 七月の潜水艦になれといふ |
48 | ががんぼは窓擦る沒落するのだな |
49 | 涼風くぐる高さ制限2・2 |
50 | ちるさくら海あをければ海へちる |
2024年9月21日 06時21分更新(随時更新中)