現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2021年7月18日のデイリーキーワードランキング
1 | こときれてなほ邯鄲のうすみどり |
2 | 椿子に会ひたしと言ひ雛の客 |
3 | ふっと刃を当つる西瓜の赤道や |
4 | どの子にも涼しく風の吹く日かな |
5 | 蝉時雨子は担送車に追ひつけず |
6 | 雲の峰いくつ崩れて月の山 |
7 | 町空のつばくらめのみ新しや |
8 | 陽へ病む |
9 | 日当りて蜂のエンジン唸り出す |
10 | 囀をこぼさじと抱く大樹かな |
11 | 涙腺のゆるむこのごろ温め酒 |
12 | サーファーを空におきたる土用波 |
13 | 小春日や石を噛み居る赤蜻蛉 |
14 | ひとりゐて刃物のごとき昼とおもふ |
15 | 東山回して鉾を回しけり |
16 | 風の尾につかまっている赤蜻蛉 |
17 | ねむりても旅の花火の胸にひらく |
18 | わが歌のふと蜩に和したりき |
19 | 会ひたしと思ふ人あり去年今年 |
20 | 秋風やひとさし指は誰の墓 |
21 | 冬満月影絵が演じるひとり芝居 |
22 | 日向ぼこ大王よそこどきたまえ |
23 | おいて来し子ほどに遠き蝉のあり |
24 | まざまざと彼の英霊菰筵 |
25 | 雪怒濤背に負うて背の歩を進む |
26 | 書初は恋の場面となりにけり |
27 | 今年こそ恐れず怯まず捉われず |
28 | 死者とまだ訣れてをらず白木蓮 |
29 | 箱舟に乘らぬ獸を初夢に |
30 | 兎も片耳垂るる大暑かな |
31 | 米寿の賀一刀彫選る遅日かな |
32 | 浴衣着て少女の乳房高からず |
33 | 涙痕の侫武多となりて戻りけり |
34 | 向日葵の蕊焼かれたる地図のごと |
35 | おもうさまふりてあがりし祭かな |
36 | 法医学・桜・暗黒・父・自涜 |
37 | 星空へ店より林檎あふれをり |
38 | 冬蜂の死に所なく歩きけり |
39 | 三日月やこの頃萩の咲きこぼれ |
40 | ぎぎとなく子の兜虫稿を継ぐ |
41 | 狼は亡び木霊は存ふる |
42 | 枯菊に雨の重さの加はりし |
43 | 教会の冷たき椅子を拭く仕事 |
44 | 高々と蝶こゆる谷の深さかな |
45 | 浮き腰の病者を吹くや梅雨嵐 |
46 | 不惑とは何ぞ新茶はなまぐさし |
47 | 父通り過ぎたるこの世虫時雨 |
48 | 吹きおこる秋風鶴をあゆましむ |
49 | 食物連鎖から逃れると新涼 |
50 | つららつう ららのところで元の水 |
2025年8月28日 16時09分更新(随時更新中)