現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2013年2月10日のデイリーキーワードランキング
1 | 荒々と花びらを田に鋤き込んで |
2 | 稿始め楔のごとき一語欲り |
3 | 蝗々と河豚を食べたる通り雨 |
4 | 汲みあぐるほどに湧き出て若井かな |
5 | 初笑ひゆゑの涙と思はれず |
6 | 母の日のてのひらの味塩むすび |
7 | 大言海割つて字を出す稿始め |
8 | 生る生らぬ実生り問答旧正月 |
9 | 世界の謎みえず 落葉する正午 |
10 | 高きより破魔矢でかぞへ島の数 |
11 | 舷梯をはづされ船の蛾となれり |
12 | バスを待ち大路の春をうたがはず |
13 | 忽然と地から湧き出すクロッカス |
14 | 初蝉のふと銀箔を皺にせる |
15 | ユダのいる聖夜の洛中洛外図 |
16 | 黒凍みの道夜に入りて雪嶺顕つ |
17 | 海に出て木枯帰るところなし |
18 | 白椿あわき想いに齢なし |
19 | あえかなる薔薇撰りをれば春の雷 |
20 | 春雨の衣桁に重し恋衣 |
21 | 方丈の大庇より春の蝶 |
22 | 梁の自在の卍鳥雲に |
23 | 生れたての蜻蛉総身水こだま |
24 | 討入りの日や下町に小火騒ぎ |
25 | 海坂の暮るるに間あり実朝忌 |
26 | 誰か死に工場地帶萌えきざす |
27 | 神苑に小さき炎の牡丹の芽 |
28 | 菜の花忌ゆるゆると来る氷点下 |
29 | まんさくへまた立ちかえる風の父 |
30 | 月に行く漱石妻を忘れたり |
31 | 啓蟄の煙が松の幹のぼる |
32 | 菜の花といふ平凡を愛しけり |
33 | スケートの紐むすぶ間も逸りつつ |
34 | 税重く財布も堅く春遠し |
35 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
36 | 雪女郎枕の中を通りけり |
37 | 龍の玉深く蔵すといふことを |
38 | ここまでと踵返せり大花野 |
39 | 黙礼のあとの黙殺白扇子 |
40 | コーヒー店永遠に在り秋の雨 |
41 | 斜線多き戸籍謄本亀鳴けり |
42 | 叱られて姉は二階へ柚子の花 |
43 | へうへうとして水を味はふ |
44 | 陰謀の場を煌々と菊人形 |
45 | 雪眼鏡そびらに過去を流しつつ |
46 | 逃げごしの蓴菜口に広ごりぬ |
47 | 鰯雲この一族の大移動 |
48 | 文楽の頭に懸想水草生ふ |
49 | かくれんぼ三つかぞえて冬となる |
50 | 天瓜粉しんじつ吾子は無一物 |
2024年4月25日 16時32分更新(随時更新中)