現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2011年6月23日のデイリーキーワードランキング
1 | 菫程な小さき人に生れたし |
2 | 夏至の水呑んできれいな声を出す |
3 | ちるさくら海あをければ海へちる |
4 | 芋の露連山影を正しうす |
5 | 春風や闘志いだきて丘に立つ |
6 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
7 | 蓮莱の裏を覗けば紅蓮かな |
8 | 外にも出よ触るるばかりに春の月 |
9 | せつせつと眼まで濡らして髪洗ふ |
10 | 鮟鱇の骨まで凍ててぶちきらる |
11 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
12 | 星空へ店より林檎あふれをり |
13 | つきぬけて天上の紺曼珠沙華 |
14 | をりとりてはらりとおもきすすきかな |
15 | 米軍優位の地位協定や沖縄忌 |
16 | 山鳩よみればまはりに雪がふる |
17 | 湾曲し火傷し爆心地のマラソン |
18 | 赤い椿白い椿と落ちにけり |
19 | 入れものが無い両手で受ける |
20 | 咳の子のなぞなぞあそびきりもなや |
21 | 灰色の象のかたちを見にゆかん |
22 | 水すまし水に跳て水鉄の如し |
23 | 算術の少年しのび泣けり夏 |
24 | この樹登らば鬼女となるべし夕紅葉 |
25 | 人体冷えて東北白い花盛り |
26 | じゃんけんで負けて螢に生れたの |
27 | 菜の花がしあはせさうに黄色して |
28 | 夏至過ぎというは水辺の大男 |
29 | 六月を奇麗な風の吹くことよ |
30 | きみ嫁けり遠き一つの訃に似たり |
31 | いくたびも雪の深さを尋ねけり |
32 | 引いてやる子の手のぬくき朧かな |
33 | 冬蜂の死にどころなく歩きけり |
34 | くろがねの秋の風鈴鳴りにけり |
35 | 餘生なほなすことあらむ冬苺 |
36 | ゆさゆさと大枝ゆるる桜かな |
37 | 桐一葉日当りながら落ちにけり |
38 | 夏至の木に蘊蓄すこし傾ける |
39 | 金閣にほころびのひかり苔の花 |
40 | 流れ行く大根の葉の早さかな |
41 | 梟の声師のこえを聴くごとく |
42 | なほ北へ行く汽車とまり夏の月 |
43 | 背泳ぎの空のだんだんおそろしく |
44 | これ以上待つと昼顔になってしまう |
45 | 残雪やごうごうと吹く松の風 |
46 | 鰯雲人に告ぐべきことならず |
47 | いっせいに毛虫孵りて毛虫に会う |
48 | 金剛の露ひとつぶや石の上 |
49 | 夕立が洗つていつた茄子をもぐ |
50 | 瞳孔を薬でひらき夕端居 |
2024年9月22日 14時12分更新(随時更新中)