現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2022年4月14日のデイリーキーワードランキング
1 | 蝶ひとつ 人馬は消えて しまひけり |
2 | 言霊のすゝと避けゆく春炬燵 |
3 | 雪はしづかにゆたかにはやし屍室 |
4 | ここまでと踵返せり大花野 |
5 | ひとひらの蝶の黄色い浮力かな |
6 | 夏立ちぬ書斎の壁に芋銭の絵 |
7 | 降る雪やしづかに樹液昇りゆく |
8 | 古茶新茶語らふ人も無きままに |
9 | 東京がじつとしてゐる初景色 |
10 | もの言ひて露けき夜と覚えたり |
11 | 望郷の大あくびして桃色カバ |
12 | 泥鰌浮いて鯰も居るというて沈む |
13 | 丸裸どんどん空を持ってこい |
14 | 一切の行蔵寒にある思ひ |
15 | 触知図に春の公園ひろがれり |
16 | 入れものが無い両手で受ける |
17 | 渡り鳥みるみるわれの小さくなり |
18 | 啓蟄の蚯蚓の紅のすきとほる |
19 | 万緑の大きな息の中にあり |
20 | 露人ワシコフ叫びて石榴打ち落す |
21 | 昨日とおなじところに居れば初日さす |
22 | 向日葵や信長の首切り落とす |
23 | チチポポと鼓打たうよ花月夜 |
24 | しぼり出すみどりつめたき新茶かな |
25 | 喫泉に顔打たす人を裏切るべく |
26 | 喃語いま言葉となれり雲の峰 |
27 | ぼうたんの百のゆるるは湯のやうに |
28 | 望郷の高さに鳴れり貝風鈴 |
29 | 記録なぞとっくに塗りかえ雪女 |
30 | 芝桜色鉛筆の走り出す |
31 | 部屋割のいまだきまらず男梅雨 |
32 | 遠くまで行く秋風とすこし行く |
33 | ほんの少し値下げの通知春麗 |
34 | 塔見えてくれば京都や花の旅 |
35 | 囀をこぼさじと抱く大樹かな |
36 | 岬鼻へ飛立つ前の鷹一羽 |
37 | 鍬打つて涼しき土となりにけり |
38 | のどけさに寝てしまひけり草の上 |
39 | ままごとの飯もおさいも土筆かな |
40 | 蝿とんでくるや箪笥の角よけて |
41 | 山鳩よみればまはりに雪がふる |
42 | かかる世の月孤つ空わたりゆく |
43 | 重ね着の中に女のはだかあり |
44 | 楪や受け継ぐ父の鋸鉋 |
45 | 生命と云う時間ください花万朶 |
46 | 赤人の富士を仰ぎて耕せり |
47 | 越南は知らねど匂ふ稲の花 |
48 | 春惜むおんすがたこそとこしなへ |
49 | 月光や亡夫の口笛犬呼べり |
50 | お中元おなじやうなる句集来る |
2025年8月28日 19時51分更新(随時更新中)