現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2020年9月2日のデイリーキーワードランキング
1 | 日と月のごとく二輪の寒椿 |
2 | 十六夜のきのふともなく照らしけり |
3 | 赤い椿白い椿と落ちにけり |
4 | 金剛の露ひとつぶや石の上 |
5 | バスを待ち大路の春をうたがはず |
6 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
7 | 悉く芝区の英霊木枯れたり |
8 | 一湾の潮しづもるきりぎりす |
9 | 冬菊のまとふはおのがひかりのみ |
10 | 鰯雲人に告ぐべきことならず |
11 | 老鶯の声も緑に美術館 |
12 | 風沙漠頭蓋を離れゆく骨ら |
13 | 風薫るめん鶏をん鶏烏骨鶏 |
14 | 糸瓜咲て痰のつまりし仏かな |
15 | 野山枯れ音なき雨をひからしむ |
16 | をさなごのひとさしゆびにかかる虹 |
17 | 葉桜の下帰り来て魚に塩 |
18 | 秋暑く重機が家を銜えいて |
19 | 燕の子日本の空を信じをり |
20 | あきかぜのふきぬけゆくや人の中 |
21 | 濃竜胆浅間山の力裾までも |
22 | 数多なる忌を継ぎ重ね秘めはじめ |
23 | 風出でて末枯月夜亡びたり |
24 | よく笑う女背高泡立草 |
25 | 夜を帰る枯野や北斗鉾立ちに |
26 | 逢ひに来しいもうとなるか雪ぼたる |
27 | 蟇千年待つよずつと待つよ |
28 | 春のくれ夫なき家に帰りくる |
29 | 薔薇の香の紛々として眠られず |
30 | 窓あけば家よろこびぬ秋の雲 |
31 | 朝顔の紺のかなたの月日かな |
32 | つきぬけて天上の紺曼珠沙華 |
33 | 音もなく歩くお方や城の秋 |
34 | 茎右往左往菓子器のさくらんぼ |
35 | 夜の餅海暗澹と窓を攻め |
36 | 冷房車ハードロックが耳の中 |
37 | うすぎぬのおぼろが裏む花の精 |
38 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
39 | 花街に刑場跡の花吹雪く |
40 | おむすびの中のつめたし八重桜 |
41 | 遠蛙酒の器の水を呑む |
42 | 遥かなる旅はるかにも月の船 |
43 | 黒揚羽九月の樹間透きとほり |
44 | 風薫る音符ころがるやうな子ら |
45 | この頃の蕣藍に定まりぬ |
46 | 蛍火や山のやうなる百姓家 |
47 | 倚り馴れし柱も焼けぬ弥生尽 |
48 | 蟹たちの噂ばなしは横這いに |
49 | 梁の自在の卍鳥雲に |
50 | けふの月長いすすきを活けにけり |
2024年9月23日 10時26分更新(随時更新中)