現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2021年4月10日のデイリーキーワードランキング
1 | 春落葉いづれは帰る天の奧 |
2 | 花散るや耳ふって馬おとなしき |
3 | 川へ虹プロレタリアの捨て水は |
4 | 死骸や秋風かよふ鼻の穴 |
5 | 春の海のたり潜望鏡が出る |
6 | 白樺を幽かに霧のゆく音か |
7 | 死にもせず人が減りゆく霧の村 |
8 | 魂の水澄む水を掬う形 |
9 | うすぐもり都のすみれ咲きにけり |
10 | 青銅の魚・鳥昨日は雪隅田 |
11 | 穀雨来て村は一気に華やげり |
12 | 言うだけは言う冬瓜を四つ割りに |
13 | 春雪の都下心音に触るるごと |
14 | 潮干狩りその鼻歌はまちがっている |
15 | 蔓踏んで一山の露動きけり |
16 | 点々と無花果の芽よ兵肥えて |
17 | 白桃に入れし刃先の種を割る |
18 | 鯛は美のおこぜは醜の寒さかな |
19 | 花冷えの箱に音する吉野葛 |
20 | すぐに了る竜踊の汗生者死者 |
21 | 逃げてもにげても背高泡立草 |
22 | ミモーザを活けて一日留守にしたベッドの白く |
23 | 海くれて鴨のこゑほのかに白し |
24 | 葱坊主より逃げてゆく春の月 |
25 | 伝来の一子相伝福茶喫む |
26 | 爬虫館真只中に春寒し |
27 | 望郷や紛れて夜の帆の白さ |
28 | 高熱の鶴青空に漂へり |
29 | 憂き世の塵つもる音して春の闇 |
30 | 蛇口から水漏れてゐる花疲れ |
31 | 滔々と富士の伏流芹洗ふ |
32 | あんぱんの葡萄の臍や春惜しむ |
33 | 諍ひのあとの淋しき彼岸寒 |
34 | 舌出して浅蜊本音は明かさずに |
35 | づかづかと来て踊子にささやける |
36 | 柊の花ちらほらと寺は留守 |
37 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
38 | こいんろっかーのような冬西日 |
39 | 蟇歩く到りつく辺のある如く |
40 | 虹の橋この世のいづこにも触れず |
41 | 大漁旗かかへて柿の干し上がる |
42 | 霜柱八頭身の那智の滝 |
43 | ああ言へばかう言ふ年の又明くる |
44 | 一輪草谷の奥まで日が届く |
45 | 幾山を蜜柑の熟れて鳶の笛 |
46 | 乳母車夏の怒濤によこむきに |
47 | 明日植うる藍の宵水たつぷりと |
48 | 現在も稚拙な愛なり氷菓を木の匙に |
49 | 春の野へ乗って行こうか縄電車 |
50 | 月に行く漱石妻を忘れたり |
2024年4月26日 01時33分更新(随時更新中)