現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2020年3月20日のデイリーキーワードランキング
1 | 宙吊りのききと乾けり唐辛子 |
2 | 菜の花や菜の花色の汽車がくる |
3 | 藁屋根の端の雪嶺ことに冴え |
4 | 重ね着の中に女のはだかあり |
5 | 我が声の吹き戻さるる野分かな |
6 | 一桶の藍流しけり春の川 |
7 | 木の根明く胎児はなにを見てをるや |
8 | あたたかや鯉口あけて声なさず |
9 | 花散るや耳ふって馬おとなしき |
10 | 向日葵の大声でたつ枯れて尚 |
11 | 大安日確め下ろす白の靴 |
12 | 暮れなづむ齢のなかの曼珠沙華 |
13 | 灯台の遥かにあれば悴めり |
14 | 蟇鳴くやカフカはわれを置き去りに |
15 | 颯颯と春の大河の澪標 |
16 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
17 | 釣瓶落しといへど光芒しづかなり |
18 | 目瞑ればみかえり如来春の闇 |
19 | あわゆきのつもるつもりや砂の上 |
20 | 古き世の火の色うごく野焼かな |
21 | 地図になき村しんかんと穀雨かな |
22 | しんしんと肺碧きまで海の旅 |
23 | 若潮の戸田の入江に風邪家族 |
24 | 愛恋のダチュラの毒の白いこと |
25 | 寒翁が馬にまたがり去年今年 |
26 | 亡き人の破りしままに春障子 |
27 | あぢさゐの毬より侏儒よ駆けて出よ |
28 | ああみんなわかものなのだ天の川 |
29 | 冬河に新聞全紙浸り浮く |
30 | 裏木戸へ減りし庭下駄竜の玉 |
31 | ああ弥生ばらまかれたる焼夷弾 |
32 | かあちゃんよ今はどのへん春彼岸 |
33 | 春の風ルンルンけんけんあんぽんたん |
34 | ごろごろと残暑の残る眼かな |
35 | 蛇に石ぶつけおのれがぐしやぐしやに |
36 | 枯蘆原オリュウノオバを連れて来し |
37 | 赤魚を焼きたる灰を篩ひをり |
38 | 竜天に昇る暁雲輝やかし |
39 | 鷹鳩と化すコーヒーの紙コップ |
40 | 宗吾忌ぞ小川白波数波率て |
41 | ありたけの木を眠らせて山に雪 |
42 | 恋人を待たせて拾ふ木の実かな |
43 | 明日はまた明日の日程夕蛙 |
44 | 咳込んで剥製の眼を拾いけり |
45 | はなびらになりかけてゐる向つ気の |
46 | 風花や牛の股間を猫とほる |
47 | 無汗症と思えば秋のせいだった |
48 | デッサンの中ほどにあり雪解空 |
49 | 荒々と花びらを田に鋤き込んで |
50 | いきいきと三月生る雲の奧 |
2024年9月19日 17時36分更新(随時更新中)