現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2008年11月17日のデイリーキーワードランキング
1 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
2 | 罌粟ひらく髪の先まで寂しきとき |
3 | 引いてやる子の手のぬくき朧かな |
4 | 微笑が妻の慟哭 雪しんしん |
5 | 月を見てをりたる父の論すこと |
6 | 滝風に吹かれあがりぬ石たたき |
7 | 長き長き春暁の貨車なつかしき |
8 | 編隊機轟々と少女健啖なり |
9 | 冬の坂のぼりつくして何もなし |
10 | 青葦原汗だくだくの鼠と遇う |
11 | よく眠る夢の枯野が青むまで |
12 | 青信濃鐘鳴るときも踏切越す |
13 | とんぼ連れて味方あつまる山の国 |
14 | 磨崖佛おほむらさきを放ちけり |
15 | 身を離れゆき香水の独りあそび |
16 | 手鞠唄かなしきことをうつくしく |
17 | 傘いらぬほどに雨降りにゅうの花 |
18 | ピストルがプールの硬き面にひびき |
19 | 颱風や守宮は常の壁を守り |
20 | しぼり出すみどりつめたき新茶かな |
21 | あんぱんを落して見るや夏の土 |
22 | 早乙女の憩ひの色に杉木立 |
23 | 高階に猫飼う科や雪催 |
24 | 吸入の一心生毛ぬらしつつ |
25 | 鮟鱇鍋河豚の苦説もなかりけり |
26 | ねぶた絵の女がひとり雪下す |
27 | にせものときまりし壺の夜長かな |
28 | ああいへばかういう兜太そぞろ寒 |
29 | 晩秋の唇涸き蝶といる |
30 | 玫瑰や今も沖には未来あり |
31 | 月一輪凍湖一輪光あふ |
32 | 曼珠沙華あつけらかんと道の端 |
33 | 水温むうしろに人のゐるごとし |
34 | 陽炎や巨岩そのものが舟歌 |
35 | 鮟鱇鍋ひとの大金懐に |
36 | つぶらなる汝が眼吻はなん露の秋 |
37 | 鮟鱇の肝の四角の揺れてをり |
38 | 葉桜の下帰り来て魚に塩 |
39 | 飯白し八月十五日正午 |
40 | 冬ざくら剛球は落日が受ける |
41 | 雙六の賽振り奥の細道へ |
42 | 凍鶴の一歩を賭けて立ちつくす |
43 | 旧景が闇を脱ぎゆく大旦 |
44 | いちじくよ人間やめて何をする |
45 | 傘さして都をどりの篝守 |
46 | 老鶯朝から気前よく鳴く生きめやも |
47 | 山越える山のかたちの夏帽子 |
48 | 夏嵐机上の白紙飛び尽す |
49 | 空は太初の青さ妻より林檎うく |
50 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
2024年9月23日 13時28分更新(随時更新中)