現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2021年9月20日のデイリーキーワードランキング
1 | あはれ子の夜寒の床の引けばよる |
2 | 水すまし水に跳て水鉄の如し |
3 | 蟻よバラを登りつめても陽が遠い |
4 | 秋つばめ包のひとつに赤ん坊 |
5 | ある日妻ぽとんと沈め水中花 |
6 | 蝌蚪に打つ小石天変地異となる |
7 | 萬緑の中や吾子の歯生え初むる - |
8 | 雪降れり時間の束の降るごとく |
9 | ひとひらの雪となるまで祈りけり |
10 | 漬物桶に塩ふれと母は産んだか |
11 | 雀らも海かけて飛べ吹流し |
12 | 千の手の一つを真似る月明かり |
13 | バスを待ち大路の春をうたがはず |
14 | 曼珠沙華竹林へ燃え移りをり |
15 | 葡萄熟れ火種のような婆がいる |
16 | 神無月ポテトチップにくたびれる |
17 | 掬いたる金魚*戻して兵発ちぬ |
18 | サフランや映画はきのう人を殺め |
19 | 稀に書く本名優し苗代田 |
20 | 芋腹をたたいて歓喜童子かな |
21 | 鮟鱇という暗澹を吊しけり |
22 | 日本海に稲妻の尾が入れられる |
23 | ああいへばかういう兜太そぞろ寒 |
24 | 春の浜大いなる輪が画いてある |
25 | 岬鼻へ飛立つ前の鷹一羽 |
26 | 黄落は夕べの人を明るくす |
27 | 大言海割つて字を出す稿始め |
28 | 海くれて鴨のこゑほのかに白し |
29 | うぐいすに倒れてみせる草箒 |
30 | 遠蛙酒の器の水を呑む |
31 | 障子しめて四方の紅葉を感じをり |
32 | 月光に深雪の創のかくれなし |
33 | 羅やなまけごころを大事にす |
34 | 親よりも白き羊や今朝の秋 |
35 | 舟漕いで海の寒さの中を行く |
36 | 足音のふはふは春の水の上 |
37 | 墓のうらに廻る |
38 | トランクは空を飛ぶもの賢治の忌 |
39 | 六月の女すわれる荒筵 |
40 | 螢獲て少年の指みどりなり |
41 | 台風一過とことん朝の歯をみがく |
42 | 魚雷の丸胴蜥蜴這い廻りて去りぬ |
43 | 菜の花がしあはせさうに黄色して |
44 | 夏の河赤き鉄鎖のはし浸る |
45 | 水底の日暮見て来し鳰の首 |
46 | 老戦士白鷺ひくく春暁へ |
47 | 囀をこぼさじと抱く大樹かな |
48 | 魚城移るにや寒月の波さざら |
49 | 彼岸会の車箪笥の環鳴らす |
50 | 吾も春の野に下り立てば紫に |
2024年9月23日 21時44分更新(随時更新中)