現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2020年4月3日のデイリーキーワードランキング
1 | 青空や花は咲くことのみ思ひ |
2 | ちるさくら海あをければ海へちる |
3 | 菜の花や菜の花色の汽車がくる |
4 | 炎天こそすなはち永遠の草田男忌 |
5 | 渚ゆくマントのなかの夢無限 |
6 | たんぽぽの絮吹く時は少女の眼 |
7 | 月もひとり 靴音と帰る |
8 | 春水を押しくぼまして風が吹く |
9 | 愛蔵す東籬の詩あり菊枕 |
10 | 藍甕を敲きて秋思身近かにす |
11 | 嗚呼と言えば淋しい蛇が穴を出る |
12 | 春闌けてつくづく脳の隙間かな |
13 | 苗代の今年のひかり湖岸より |
14 | 心眼に菩薩さゆらぐ花篝 |
15 | ああ大和にし白きさくらの寝屋に咲きちる |
16 | 愛する時獣皮のような苔の埴輪 |
17 | 藍を煮てそっとうごいて冬すみれ |
18 | 愛するは櫻紅葉のベンチかな |
19 | 海くれて鴨のこゑほのかに白し |
20 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
21 | 愛なくて時雨を待っている一人 |
22 | 哀愁の街に芽を吹く泥柳 |
23 | 父といふ世に淡きもの桜満つ |
24 | 嗚呼神様オリンピックの冬の陣 |
25 | あいつぎて訃報のありし年暮るる |
26 | あおあおと洗う荒肝犬ふぐり |
27 | 食前に一錠食後に来る野分 |
28 | 愛を言ふ力残さむ大夕焼 |
29 | 重ね着の中に女のはだかあり |
30 | あうむ返しが自発話となる春よこい |
31 | ああ言へばかう言ふ年の又明くる |
32 | ああ弥生ばらまかれたる焼夷弾 |
33 | 愛蔵の碗の手入れも年用意 |
34 | 愛鳥週間むかしわたしは籠の鳥 |
35 | 藍壺に泥落したる燕かな |
36 | 愛なんかいらない青が似合うから |
37 | 手足あることの暗さを衣被 |
38 | 合鍵を回す音せり雪しまき |
39 | あいちきゅうはくみそつけてくうとうまい |
40 | ぷいと来てバラを接木して去りぬ |
41 | 度外れの遅参のマスクはづしけり |
42 | 逢うために母は銀河の駅に佇つ |
43 | 愛すべし椋鳥は鈴生り君は弓なり |
44 | 死は春の空の渚に遊ぶべし |
45 | 藍茂り初めし濃みどり薄みどり |
46 | 悪なれば色悪よけれ老の春 |
47 | 馬つなぎ石小さくて冬めける |
48 | 逢いたくて泣きたくて菜の花になる |
49 | 鞦韆をゆらして老を鞣しけり |
50 | けふのもう還らぬ杉菜生ひにけり |
2024年9月21日 13時09分更新(随時更新中)