現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2020年10月17日のデイリーキーワードランキング
1 | あきかぜのふきぬけゆくや人の中 |
2 | 算術の少年しのび泣けり夏 |
3 | 月夜つづき向きあふ坂の相睦む |
4 | 大落暉今に点火の枯すすき |
5 | 古すだれ世にへつらはぬは手酌これ |
6 | 露人ワシコフ叫びて石榴打ち落す |
7 | 三塁のベース明るき冬西日 |
8 | 寒雷やびりりびりりと真夜の玻璃 |
9 | 鰯雲人に告ぐべきことならず |
10 | 余生なおはぐれて一人畦を焼く |
11 | 学問のさびしさに堪へ炭をつぐ |
12 | 吹かれきし野分の蜂にさされけり |
13 | 身の内の透けゆく紅葉明かりかな |
14 | 浮浪児昼寝すなんでもいいやい知らねえやい |
15 | 寒雀臭いかぎつけ軒下に |
16 | はらわたに昼顔ひらく故郷かな |
17 | 海に出て木枯帰るところなし |
18 | 思はずもヒヨコ生れぬ冬薔薇 |
19 | 蔓踏んで一山の露動きけり |
20 | 曼珠沙華あつけらかんと道の端 |
21 | 願ひ事なくて手古奈の秋淋し |
22 | 白牡丹といふといへども紅ほのか |
23 | 若草摘むわたし旧姓野上です |
24 | あたたかやしきりにひかる蜂の翅 |
25 | アイスホッケー眉間の傷を勲章に |
26 | 水色の勾玉にある春の色 |
27 | 飛ぶ星の数ほど母を売りにけり |
28 | 湯豆腐を崩し問ひたき事にふれ |
29 | 父の忌の噴井の底のうすあかり |
30 | 濃竜胆浅間山の力裾までも |
31 | 寂しいと言い私を蔦にせよ |
32 | ひとの恋あはれにをはる卯浪かな |
33 | 吊橋に目尻ひりひり初河鹿 |
34 | 侏儒たち月夜の落葉ふむならし |
35 | 秋づきし母の嶺負ひし檜挽き |
36 | 階段を秋の途中と思うべし |
37 | 竹の葉騒は冴ゆる眼鏡に數知れず |
38 | 雲の峰いくつ崩れて月の山 |
39 | 磨崖佛おほむらさきを放ちけり |
40 | 熱燗に思ひ出といふ肴盛る |
41 | 佐渡ヶ島ほどに布団を離しけり |
42 | 草枯や海士が墓皆海を向く |
43 | 咳の子のなぞなぞあそびきりもなや |
44 | 篠枯れて狼毛の山河となれり晩夏 |
45 | 一日もの云はず蝶の影さす |
46 | 父の忌の無色の間鷹渡る |
47 | 地の飢ゑに神の忘れし氷面鏡 |
48 | 霧のはじまりは断崖よじのぼる |
49 | 月光の象番にならぬかといふ |
50 | 葉桜の下帰り来て魚に塩 |
2024年4月26日 01時08分更新(随時更新中)