現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2020年10月5日のデイリーキーワードランキング
1 | この樹登らば 鬼女となるべし 夕紅葉 |
2 | 蟇ないて唐招提寺春いづこ |
3 | みちのくの淋代の浜若布寄す |
4 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
5 | 虫簸り一番星を光らしむ |
6 | 方寸にあり紅梅の志 |
7 | 揺れながら紫陽花剪られなほ弾む |
8 | 鮟鱇の骨まで凍ててぶちきらる |
9 | 滝落ちて群青世界とどろけり |
10 | 日は空を月にゆずりて女郎花 |
11 | 人はみななにかにはげみ初桜 |
12 | 荒梅雨や追悼句座へ山越えす |
13 | ものの種にぎればいのちひしめける |
14 | がんばるわなんて言うなよ草の花 |
15 | 葉桜の下帰り来て魚に塩 |
16 | さびしい空気から曼珠沙華を一本ぬく |
17 | あたたかやしきりにひかる蜂の翅 |
18 | しづかなる力満ちゆきばつたとぶ |
19 | 郭公や何処までゆかば人に逢はむ |
20 | 鮎打つや石見も果ての山幾つ |
21 | この樹登らば鬼女となるべし夕紅葉 |
22 | 窓しめて魂ぬけ校舎干大根 |
23 | 釣銭に体温のあり初諸子 |
24 | 山に金太郎野に金次郎予は昼寢 |
25 | 海中に都ありとぞ鯖火もゆ |
26 | 埴輪の世より鹿は瀬越の空好む |
27 | 端居して濁世なかなかおもしろや |
28 | ざうざうと竹は夜を鳴る春山家 |
29 | 新走り身の影をおく畳かな |
30 | 亡き友が泣くところまで行く春岬 |
31 | 漁火に離れ黒雁浮寝かな |
32 | 滞る血のかなしさを硝子に頒つ |
33 | なご深くかの雨山もどんづまり |
34 | 山窪は蜜柑の花の匂ひ壺 |
35 | 冬日あり広き机を光らしむ |
36 | 切り結ぶ音を沈める水中花 |
37 | 月さして一ト間の家でありにけり |
38 | 微笑が妻の慟哭 雪しんしん |
39 | 店先にひょいと吊られし竹婦人 |
40 | 算術の少年しのび泣けり夏 |
41 | ただ灼けて玄奘の道つづきけり |
42 | 〈王〉の耳ひとつ多し神無月 |
43 | 玫瑰や火より水より海恋し |
44 | これは時雨だ樅の木の謙虚な守り |
45 | ゆつくりと光が通る牡丹の芽 |
46 | おとといの日傘に忘れられている |
47 | 夕立が洗つていつた茄子をもぐ |
48 | とおりゃんせ花のトンネル青空へ |
49 | どの家にも修羅一人あり墓洗ふ |
50 | 彼岸花ぽきぽき折って亡夫恋 |
2024年9月26日 07時28分更新(随時更新中)