現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2017年6月11日のデイリーキーワードランキング
1 | 算術の少年しのび泣けり夏 |
2 | 村の灯のこぼれて深し虫の闇 |
3 | 馬酔木咲く丘は野となり丘となる |
4 | 金剛の露ひとつぶや石の上 |
5 | バスを待ち大路の春をうたがはず |
6 | せきをしてもひとり |
7 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
8 | 万障が鉢合わせして濃紫陽花 |
9 | ものの種にぎればいのちひしめける |
10 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
11 | 鰯雲人に告ぐべきことならず |
12 | どの子にも涼しく風の吹く日かな |
13 | 雲の峰いくつ崩れて月の山 |
14 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
15 | 跳箱の突き手一瞬冬が来る |
16 | しんしんと肺碧きまで海の旅 |
17 | 冬菊のまとふはおのがひかりのみ |
18 | アラファト逝く遠く巌の蔦紅葉 |
19 | 星空へ店より林檎あふれをり |
20 | 曳光の消えて蛍は星となる |
21 | 荒ぶるや海も墓標も一言語 |
22 | 中年や遠くみのれる夜の桃 |
23 | 菫程な小さき人に生れたし |
24 | 芋の露連山影を正しうす |
25 | 暗黒や関東平野に火事一つ |
26 | おそるべき君等の乳房夏来る |
27 | 百色を使い果せり濃紫陽花 |
28 | つきぬけて天上の紺曼珠沙華 |
29 | 凩や海に夕日を吹き落す |
30 | 天領や手の届かざる烏瓜 |
31 | ご自愛をなされて春の銀河まで |
32 | 清明や街道の松高く立つ |
33 | 自由時間滝見に少し足らざりき |
34 | 雪の上を死がかがやきて通りけり |
35 | 卯の花腐しハンガーに兄を掛けておく |
36 | ガタリンピックの笑顔並んでマンキンタン |
37 | 新巻を提げし手をかえ手をつなぐ |
38 | 冬深みゆくほど旨き底魚 |
39 | 学問のさびしさに堪へ炭をつぐ |
40 | 父の日や少しいびつなオムライス |
41 | 荒星や一月十九日が来る |
42 | 幾度も雪の深さを尋ねけり |
43 | そよぎだす早苗田の青昼鏡 |
44 | 憂きことは遠くにおいて日向ぼこ |
45 | 種蒔ける者の足あと洽しや |
46 | くろがねの秋の風鈴鳴りにけり |
47 | 我は古希ふらここの孫9歳なり |
48 | 鮟鱇の骨まで凍ててぶちきらる |
49 | 菜の花がしあはせさうに黄色して |
50 | もろ腕をベンチに垂れて風死せり |
2025年8月28日 17時33分更新(随時更新中)