現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2023年3月28日のデイリーキーワードランキング
1 | 回廊に花影揺れて兄は立つ |
2 | 白露に薄薔薇色の土龍の掌 |
3 | 咲き満ちてこぼるる花もなかりけり |
4 | 灰のように鼬のように桜騒 |
5 | あすはかへらうさくらちるちつてくる |
6 | 山峡に灯を入れいつもの秋がゆく |
7 | 天網は冬の菫の匂かな |
8 | 咲きいづるや桜さくらと咲きつらなり |
9 | 芸人の自伝に浸る麦湯かな |
10 | 空をゆく一かたまりの花吹雪 |
11 | 五月雨や上野の山も見あきたり |
12 | 着飾りて水陽炎の中にゐる |
13 | 銀漢に触れて尾となる天塩川 |
14 | 木の卓にレモンまろべりほととぎす |
15 | 昼凪のわが言葉のみ揺るるなり |
16 | ほほひげは男の仮面葱坊主 |
17 | 新緑の山道をゆく死の報せ |
18 | 爺ら肩組めば矢鱈に桜かな |
19 | 摘草の人また立ちて歩きけり |
20 | 月光の象番にならぬかといふ |
21 | わが影をはみでし木の芽月夜かな |
22 | 花の夜は銀の鱗をもて逢はむ |
23 | 卒業の兄と来てゐる堤かな |
24 | 連翹や真間の里びと垣を結はず |
25 | 雛納め緋毛氈を先づたたみけり |
26 | 散り急ぐ花の生き方上手かな |
27 | 燕飛ぶ飛ばねば死ぬといふやうに |
28 | 重ね着の中に女のはだかあり |
29 | ひとりきいてゐてきつつき |
30 | 早乙女の夕べの水にちらばりて |
31 | 蝌蚪一つ鼻杭にあて休みをり |
32 | 新参の身にあかあかと灯りけり |
33 | 夕桜あの家この家に琴鳴りて |
34 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
35 | 寒柝の初々しきは人の声 |
36 | いくたびも月にのけぞる踊かな |
37 | 春蘭の花とりすつる雲の中 |
38 | 鶏頭を抜けばくるもの風と雪 |
39 | かそけくも咽喉鳴る妹よ鳳仙花 |
40 | 水鳥は翔つもの人は想ふもの |
41 | 行く方にまた満山の桜かな |
42 | 菜の花や小学校の昼餉時 |
43 | 七月の青嶺まぢかく熔鑛炉 |
44 | 探梅やみささぎどころたもとほり |
45 | ゆりの木の花の一座や地下墓地 |
46 | 名月や門の欅も武蔵ぶり |
47 | 秋風やつまらぬ男をとこまへ |
48 | 秋風や竹林一幹より動く |
49 | 初湯殿卒寿のふぐり伸ばしけり |
50 | 暗窓に白さるすべり陰みせて |
2024年9月20日 00時54分更新(随時更新中)