現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2008年12月18日のデイリーキーワードランキング
1 | 曳かれる牛が辻でずつと見廻した秋空だ |
2 | 挨拶するにはまぶしい速度見えぬ凶器 |
3 | 餅焼く火さまざまの恩にそだちたり |
4 | 思へば遠し十九の闇の蜀魂 |
5 | 白牡丹といふといへども紅ほのか |
6 | うごけば、寒い |
7 | 冬深し柱の中の濤の音 |
8 | 灰燼の芯より翔ちてゆりかもめ |
9 | 冬の海越す硫酸の壺並ぶ |
10 | わが生きる心音トトと夜半の冬 |
11 | 飴なめて流離悴むこともなし |
12 | 子を殴ちしながき一瞬天の蝉 |
13 | 曼珠沙華あつけらかんと道の端 |
14 | おそるべき君等の乳房夏来る |
15 | らあめんのひとひら肉の冬しんしん |
16 | 遠山に日の当りたる枯野かな |
17 | 双頭の蛇の如くに生き悩み |
18 | 鷹のつらきびしく老いて哀れなり |
19 | 兎も片耳垂るる大暑かな |
20 | 鏡餅わけても西の遥かかな |
21 | 除夜の湯に肌触れあへり生くるべし |
22 | 生前も死後も泉へ水飲みに |
23 | くらやみに蝌蚪の手足が生えつつあり |
24 | 鰯雲人に告ぐべきことならず |
25 | ひとりごちひとり荒べる鮟鱇鍋 |
26 | 早乙女の股間もみどり透きとほる |
27 | 青空や花は咲くことのみ思ひ |
28 | ああいへばかういう兜太そぞろ寒 |
29 | ある本の海賊版や読初 |
30 | 苗代に指深く刺しあそばせる |
31 | 立ち尿る農婦が育て麥青し |
32 | 先頭を行くことにして黴の花 |
33 | 元日の日暮れ鳥湧く自動車学校 |
34 | 啓蟄のつちくれ躍り掃かれけり |
35 | 糸瓜咲て痰のつまりし仏かな |
36 | 梟の目玉見にゆく星の中 |
37 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
38 | 冷奴隣に灯先んじて |
39 | それぞれの部屋にこもりて夜の長き |
40 | まゆ玉のしだれのもとのよき眠り |
41 | 枯れゆけばおのれ光りぬ枯木みな |
42 | アイスホッケー眉間の傷を勲章に |
43 | ビルを出て遅日の街にまぎれ入る |
44 | 考えている水仙の高さかな |
45 | 爛々と虎の眼に降る落葉 |
46 | 凍鶴の啼かむと喉をころろころろ |
47 | 霧氷散る音のかそけき深山かな |
48 | 乗鞍のかなた春星かぎりなし |
49 | あるけばきんぽうげすわればきんぽうげ |
50 | 貧交の誰彼とほし春の雁 |
2025年8月28日 19時20分更新(随時更新中)