現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2023年2月7日のデイリーキーワードランキング
1 | 蝶々のもの食ふ音の静かさよ |
2 | 蝌蚪に打つ小石天変地異となる |
3 | 蛍籠昏ければ揺り炎えたたす |
4 | 幾年や嬰の祝着花桃のごと |
5 | みちのくの星入り氷柱われに呉れよ |
6 | きびきびと万物寒に入りにけり |
7 | 一を知つて二を知らぬなり卒業す |
8 | 早春の飛鳥陽石蒼古たり |
9 | 天平のをとめぞ立てる雛かな |
10 | 一日もの云はず蝶の影さす |
11 | 蟻よバラを登りつめても陽が遠い |
12 | 雲の峰いくつ崩れて月の山 |
13 | 泥鰌浮いて鯰も居るというて沈む |
14 | 奧白根かの世の雪をかがやかす |
15 | 卒業の兄と来てゐる堤かな |
16 | 黒猫の子のぞろぞろと月夜かな |
17 | 鎌倉を驚かしたる余寒あり |
18 | ものの種にぎればいのちひしめける |
19 | 寒の入り壺はめざめて毒醸す |
20 | 天井に日の斑ゆらめく針供養 |
21 | 戦争が廊下の奥に立つてゐた |
22 | 肉体は死してびつしり書庫に夏 |
23 | 橡の花 フランス菓子とゴスペルと |
24 | 西行の庵の山の五百椿 |
25 | 外套の裏は緋なりき明治の雪 |
26 | 木の葉ふりやまずいそぐないそぐなよ |
27 | どうでもよいことには触れず野水仙 |
28 | 素つ裸太平洋を笑ひけり |
29 | 八月や六日九日十五日 |
30 | 鰯雲人を死なせてしまいけり |
31 | 落椿蕊立ててみな無傷なり |
32 | 海に出て木枯帰るところなし |
33 | 裏道のこの静けさよ寒四郎 |
34 | たんぽぽや一天玉の如くなり |
35 | ああみんなわかものなのだ天の川 |
36 | 冬田明るさなにくれとたてかける |
37 | 落花舞ひあがり花神の立つごとし |
38 | 囀をこぼさじと抱く大樹かな |
39 | 雨粒のときどき太き野菊かな |
40 | 野火臭き人すれちがうわが在地 |
41 | 夏の昼しばらく口を開けてゐる |
42 | 鶏糞場に湯気のたゆたう御慶かな |
43 | かりがねや母恋う姉は子無きまま |
44 | 母の死や枝の先まで梅の花 |
45 | 海照ると芽吹きたらずや雑木山 |
46 | 麗しき春の七曜またはじまる |
47 | 誰彼もあらず一天自尊の秋 |
48 | がんばるわなんて言うなよ草の花 |
49 | 山茶花やいまの日暮の旅に似て |
50 | 治虫忌や抜歯のあとの青い空 |
2024年5月11日 19時55分更新(随時更新中)