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 現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング

 2022年1月26日のデイリーキーワードランキング

1

春の浜大いなる輪が画いてある
2

木の葉ふりやまずいそぐないそぐなよ
3

蝌蚪に打つ小石天変地異となる
4

泥鰌浮いて鯰も居るというて沈む
5

ものの種にぎればいのちひしめける
6

螢獲て少年の指みどりなり
7

この道しかない春の雪ふる
8

戦争が廊下の奥に立つてゐた
9

海くれて鴨のこゑほのかに白し
10

卒業の兄と来てゐる堤かな
11

万緑の中や吾子の歯生え初むる
12

あたたかな雨が降るなり枯葎
13

ああいへばかういう兜太そぞろ寒
14

冴えかへるもののひとつに夜の鼻
15

花散るや耳ふって馬おとなしき
16

その影を踏みて紅梅愛でにけり
17

若き日の無頼にかえる花火の夜
18

海とどまりわれら流れてゆきしかな
19

乙鳥はまぶしき鳥となりにけり
20

雑把なるもののひとつの鴉の巣
21

鶲来て空の銀紙鳴らしけり
22

綾取の橋が崩れる雪催
23

本読めば本の中より虫の声
24

籬といふやさしきことば秋陽射す
25

一日もの云はず蝶の影さす
26

鰯雲人に告ぐべきことならず
27

あやまちはくりかへします秋の暮
28

荒海の沖に日矢さす多喜二の忌
29

月氷る古鏡にふたりの祖母の貌
30

いつ死ぬる金魚と知らず美しき
31

白山茶花の主宰の句碑を守りけり
32

手花火を命継ぐ如燃やすなり
33

梅二月そのうちと言ひそのままに
34

滴りや風なき森の猿麻裃
35

鮟鱇の骨まで凍ててぶちきらる
36

汝思うゆえに我ありホトトギス
37

恙なしそれだけでいい蕗の薹
38

梅雨最中わが存念のけぶりをり
39

魚の群おびただしくも寒月光
40

早乙女の袂ほどきし書餉かな
41

菜の花や菜の花色の汽車がくる
42

しんしんと肺碧きまで海の旅
43

秋の暮業火となりて秬は燃ゆ
44

手みやげはこの身一つと花野ゆく
45

白梅の万蕾にさすみどりかな
46

見ることが見らるる思ひ林檎買ふ
47

佛心になれずたゆたふ吾亦紅
48

もんしろちょう友達百人できたかな
49

ヒロシマにことりと置かる花鋏
50

あめつちの睦みし重さ春キャベツ


2024年9月20日 22時25分更新(随時更新中)
 

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