現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2023年2月25日のデイリーキーワードランキング
1 | 花散るや耳ふって馬おとなしき |
2 | 月さして一ト間の家でありにけり |
3 | 露人ワシコフ叫びて石榴打ち落す |
4 | 仰ぎたるところにありし返り花 |
5 | 素通りを許さぬ貌の鮟鱇買ふ |
6 | 闘鶏の眼つぶれて飼はれけり |
7 | 山眠るもたれ合ひゐる浦百戸 |
8 | 蝌蚪に打つ小石天変地異となる |
9 | 螢獲て少年の指みどりなり |
10 | 狐火のやうに嫁いでゆきにけり |
11 | 霜の花ひらくが如く逝き給う |
12 | 香煙の四簷しみ出て閻魔かな |
13 | 谺して山ほととぎすほしいまゝ |
14 | ぜんまいののの字ばかりの寂光土 |
15 | 紙魚走る本番枝番孫番地 |
16 | 木の根明く胎児はなにを見てをるや |
17 | 右の眼に大河左の眼に騎兵 |
18 | 深秋の悟りきれない旅をする |
19 | 初鴨を待ち受けている雲母波 |
20 | 冬に向く伊吹嶺という座禅僧 |
21 | をんどりの鳴きてひなげし火の色す |
22 | 海くれて鴨のこゑほのかに白し |
23 | 本丸に立てば二の丸花の中 |
24 | とりあへずサラダボールに金魚飼ふ |
25 | しんしんと寒さがたのし歩みゆく |
26 | ずぶぬれて犬ころ |
27 | 山神の落し子烏瓜真っ赤 |
28 | 母在りし夕べ偲べり冬至粥 |
29 | 渡り鳥みるみるわれの小さくなり |
30 | 雪の原犬沈没し躍り出づ |
31 | 梅二月ひかりは風とともにあり |
32 | 蟇ないて唐招提寺春いづこ |
33 | 林檎くふて牡丹の前に死なん哉 |
34 | 何処までも一本道や桃の中 |
35 | 磨崖佛おほむらさきを放ちけり |
36 | 絶えず人いこふ夏野の石一つ |
37 | 天耕の峯に達して峯を越す |
38 | 青春の晩年の子規芥子坊主 |
39 | 春光の花舗に誕生花選ぶ |
40 | 夜の町は紺しぼりつつ牡丹雪 |
41 | 黄沙降る街に無影の詐欺師たち |
42 | おおかみに蛍が一つ付いていた |
43 | 死は垂直にくる 頬被りしても |
44 | 公魚の目になじられてゐる釣師 |
45 | けふは凩のはがき一枚 |
46 | 踏まれたる落葉薄目を開けていし |
47 | 死病得て爪うつくしき火桶かな |
48 | 桃源郷人はどこにいるのだろう |
49 | くもることわすれし空のひばりかな |
50 | 寒晴やあはれ舞妓の背の高き |
2024年9月24日 06時00分更新(随時更新中)