現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2020年11月5日のデイリーキーワードランキング
1 | 乙鳥はまぶしき鳥となりにけり |
2 | 椅子涼し衣通る月にみじろがず |
3 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
4 | おもうさまふりてあがりし祭かな |
5 | 玻璃越しに春陰の夜叉覗くなり |
6 | 磨崖佛おほむらさきを放ちけり |
7 | 早春の土に手応へ鍬を振る |
8 | 呟きは言葉となれり師走風 |
9 | げんげ田に鐵の性器のけぶりをり |
10 | 人はみななにかにはげみ初桜 |
11 | 冬木の芽はだしでかけるうさぎ組 |
12 | 住み古りて封書一通くる旱 |
13 | てのひらの春雪屍なら積もらむ |
14 | ボジョレ・ヌーボー今夜は鍵を開けておく |
15 | 福寿草家族のごとくかたまれり |
16 | 海くれて鴨のこゑほのかに白し |
17 | 恋語る魚もあるべし春の海 |
18 | 木がらしや東京の日のありどころ |
19 | 菜の花や菜の花色の汽車がくる |
20 | 雪ん子は母をみてから父を見る |
21 | うららかな昔を運ぶ人力車 |
22 | 狙撃の日連翹遠く眩しめり |
23 | たてよこに富士伸びてゐる夏野かな |
24 | りんご酒発酵 夜航機いく条かの闇に |
25 | 来て見ればほほけちらして猫柳 |
26 | あてどなく急げる蝶に似たらずや |
27 | 父の好みの母が小さし茶の花垣 |
28 | 太陽神ラァに会う 森の深い部屋 |
29 | 高嶺星蚕飼の村は寝しづまり |
30 | 鮟鱇の骨まで凍ててぶちきらる |
31 | 田も畑も捨てられ空の初燕 |
32 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
33 | したたかに水をうちたる夕ざくら |
34 | 夏山の大木倒す谺かな |
35 | 大統領の口から生えて曼珠沙華 |
36 | 鮭撲たるいろくず散らし散らしけり |
37 | いかづちの人恋しがり海に落つ |
38 | 昆虫館員の背で モルフオ蝶消えはじめる |
39 | 青蓮院の日没 往き来の虫満ちて |
40 | 薄紅梅とびとびに悲しみのよう |
41 | 立話に一人増えたり小春の日 |
42 | 波の秀の高きに崩れ花の昼 |
43 | 霜の墓抱き起されしとき見たり |
44 | 冬の蟻木洩れ日求めつつありく |
45 | コレラ怖ぢて奇麗に住める女かな |
46 | 古代の館に シャトルが着いた 鳥になる |
47 | 鮭食ひし肉感夜のひとひら雲 |
48 | 風が吹く仏来給うけはひあり |
49 | ボジョレヌーボー今年も亡夫と杯を上ぐ |
50 | おぼろ夜のかたまりとしてものおもふ |
2024年9月19日 23時05分更新(随時更新中)