現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2025年5月27日のデイリーキーワードランキング
1 | 山越える山のかたちの夏帽子 |
2 | ちるさくら海あをければ海へちる |
3 | いなびかり北よりすれば北を見る |
4 | 秋つばめ包のひとつに赤ん坊 |
5 | 星空へ店より林檎あふれをり |
6 | 光るものみなひかり終へ雪の暮 |
7 | のどけさに寝てしまひけり草の上 |
8 | 戦争が見え隠れする蟬の穴 |
9 | 山あるき少し早めの夏帽子 |
10 | たとふれば独楽のはじける如くなり |
11 | 見えさうな金木犀の香なりけり |
12 | 春の水岸へ岸へと夕かな |
13 | 風呂の戸にせまりて谷の朧かな |
14 | 躾糸引くや春着の蝶ちぢむ |
15 | 手垢まみれの倉庫の四壁老いた海 |
16 | 流浪して母の日母の墓知らず |
17 | 陰になる麦尊けれ青山河 |
18 | 夕映えは遠き橋より麦の秋 |
19 | 香水やまぬがれがたく老けたまひ |
20 | 少女みな紺の水着を絞りけり |
21 | 底がぬけた柄杓で水を呑まうとした |
22 | 貝寄風に乗りて帰郷の船迅し |
23 | せりなずなごぎょうはこべら母縮む |
24 | 息ひとつひとつ餅切る父の夜 |
25 | 学問のさびしさに堪へ炭をつぐ |
26 | 愛なくて時雨を待っている一人 |
27 | 暗く暑く大群集と花火待つ |
28 | 匙なめて童たのしも夏氷 |
29 | まさびしき海峡ひとつ秋を来て |
30 | 人形に愛憎すこし冬籠 |
31 | 水の地球すこしはなれて春の月 |
32 | ぬばたまの闇の牡丹の在りどころ |
33 | 九条の枝を手折るか桜人 |
34 | 鵯のそれきり鳴かず雪の暮 |
35 | 我を遂に癩の踊の輪に投ず |
36 | 時空越え夏の古道に魅せらるる |
37 | 青田風入れて通夜の座やはらぎぬ |
38 | 牛の舌生まの観念巻き込んだ |
39 | 水洗の東司に挿せし菊一輪 |
40 | 足袋つぐやノラともならず教師妻 |
41 | 浮浪児昼寝すなんでもいいやい知らねえやい |
42 | 春うれひ骨の触れあふ舞踏かな |
43 | 天渺々笑ひたくなりし花野かな |
44 | 鮟鱇もわが身の業も煮ゆるかな |
45 | 耶蘇ならず青田の海を踏み来るは |
46 | ふるさとの雪に我ある大爐かな |
47 | われにつきゐしサタン離れぬ曼珠沙華 |
48 | 雲の峰腹式呼吸して太る |
49 | 海中に都ありとぞ鯖火もゆ |
50 | たてとほす男嫌ひの單帶 |
2025年8月28日 23時30分更新(随時更新中)