現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2022年12月14日のデイリーキーワードランキング
1 | 蝌蚪に打つ小石天変地異となる |
2 | ものの種にぎればいのちひしめける |
3 | 泥鰌浮いて鯰も居るというて沈む |
4 | 一日もの云はず蝶の影さす |
5 | 卒業の兄と来てゐる堤かな |
6 | 土手を外れ枯野の犬となりゆけり |
7 | 銃後といふ不思議な町を丘で見た |
8 | 海に出て木枯帰るところなし |
9 | やり場なき怒り鎮めん水を打つ |
10 | 寒椿つひに一日のふところ手 |
11 | ひかり野へ君なら蝶に乗れるだろう |
12 | いつせいに柱の燃ゆる都かな |
13 | 絨毯は空を飛ばねど妻を乗す |
14 | しんしんと肺碧きまで海の旅 |
15 | 後ろにも髪脱け落つる山河かな |
16 | 水尾ひいて離るる一つ浮寝鳥 |
17 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
18 | マリが住む地球に原爆などあるな |
19 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
20 | 春の夜や寝れば恋しき観世音 |
21 | かりそめの言葉灯れり蛍草 |
22 | 飛火野の老いたる鹿のあえかなり |
23 | 生えそめし歯に新米の離乳食 |
24 | 螢の夜ヒトにアダムとイブがあり |
25 | 河豚宿は此許よ此許よと灯りをり |
26 | 光年の月日はながれ冬銀河 |
27 | 子にみやげなき秋の夜の肩車 |
28 | お接待に湯婆ひとつ抱かせけり |
29 | 石に腰を、墓であつたか |
30 | 街灯は夜霧にぬれるためにある |
31 | はじめての雪闇に降り闇にやむ |
32 | 春の浜大いなる輪が画いてある |
33 | 鰯雲人に告ぐべきことならず |
34 | 渡り鳥みるみるわれの小さくなり |
35 | 雪の原犬沈没し躍り出づ |
36 | 虫時雨銀河いよいよ撓んだり |
37 | 花散るや耳ふって馬おとなしき |
38 | 炎昼の兄の背中に展翅台 |
39 | あたたかな雨が降るなり枯葎 |
40 | 陰干しにせよ魂もぜんまいも |
41 | 湯上りの肌の匂へり夕ざくら |
42 | 女らの来て牡丹の緋の眩し |
43 | 雪をよぶ 片身の白き生き鰈 |
44 | 大金をもちて茅の輪をくぐりけり |
45 | 村は灯ともし鴨は波紋の中に居る |
46 | 軍隊が近づき春は来たりけり |
47 | 雪降れり時間の束の降るごとく |
48 | 探梅に出て神木を見て帰る |
49 | 玉音を理解せし者前に出よ |
50 | 永き日や欠伸うつして別れ行く |
2025年8月27日 17時59分更新(随時更新中)