現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2020年8月6日のデイリーキーワードランキング
1 | 八月や六日九日十五日 |
2 | 夕立が洗つていつた茄子をもぐ |
3 | 葉桜の下帰り来て魚に塩 |
4 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
5 | 滝落ちて群青世界とどろけり |
6 | 蝉時雨子は担送車に追ひつけず |
7 | 牡丹百二百三百門一つ |
8 | 万緑に解き放たれし如くゐる |
9 | 六月の静かさ螺鈿の釘隠し |
10 | もう誰もいない地球に望の月 |
11 | 窓あけて見ゆる限りの春惜む |
12 | 柚子山の柚子に溶けこむ膝頭 |
13 | 力なく降る雪なればなぐさまず |
14 | しづかなる力満ちゆきばつたとぶ |
15 | 忙中の忙なごませり返り花 |
16 | 木苺をつぶして水の民でいる |
17 | せきをしてもひとり |
18 | 蟻よバラを登りつめても陽が遠い |
19 | 花散るや耳ふって馬おとなしき |
20 | 水鳥は翔つもの人は想ふもの |
21 | いつまでもいつも八月十五日 |
22 | かなかなや死は外海へゆくごとく |
23 | おほいなる精子地底湖へ着床 |
24 | ほうと吹く空瓶の口夏をはる |
25 | 来年は遠しと思ふいなびかり |
26 | ある闇は蟲の形をして哭けり |
27 | 春風や闘志いだきて丘に立つ |
28 | 山櫻笑へば力抜けたるよ |
29 | 春暁や人こそ知らね木々の雨 |
30 | 現し世と黄泉の境の花吹雪 |
31 | 今年こそ恐れず怯まず捉われず |
32 | 十六夜の躓くたびに振り返る |
33 | 木の股に少年をおく遠花火 |
34 | 墓のうらに廻る |
35 | 夕立のはじめの一滴火の匂い |
36 | 跳箱の突き手一瞬冬が来る |
37 | 潮騒がなくて眠れぬ五月病 |
38 | 日本海に稲妻の尾が入れられる |
39 | 枯野原汽車に化けたる狸あり |
40 | 時鳥厠半ばに出かねたり |
41 | 揺れながらコスモスになる舟になる |
42 | 生きるの大好き冬のはじめが春に似て |
43 | 七夕竹借命の文字隠れなし |
44 | 蛇を踏む老獪の感触だな |
45 | 身の始末念頭にして霧を吹く |
46 | 夏真昼死は半眼に人をみる |
47 | 梅雨明けぬ猫がまづ木に駈け上がる |
48 | 青空をひっかぶって職人達は仮眠中 |
49 | 絨緞を転がる宇宙見てをりぬ |
50 | 向日葵や信長の首切り落とす |
2024年4月25日 10時50分更新(随時更新中)