現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2016年8月11日のデイリーキーワードランキング
1 | 村の灯のこぼれて深し虫の闇 |
2 | 孔雀売りますと春のこの首里に |
3 | 籐椅子になびく隣家の薄煙り |
4 | 籐椅子に揺れてうたたね鼻眼鏡 |
5 | 通夜までのすこし暇の昼蛙 |
6 | 籐椅子にざぶんとかけて鎮めおく |
7 | 弱き胃に花ひとひらの痛みくる |
8 | 一歩ずつ深山明るきしどみの実 |
9 | 籐椅子に黙つて座る髭の人 |
10 | 籘椅子を出羽三山の前に置く |
11 | はくれむに揚羽のたたむけはひあり |
12 | 月のもの代る代るに梅雨家族 |
13 | せきをしてもひとり |
14 | 籐椅子の客をしばらく独りにす |
15 | 山風の日暮荒しよ胡麻の花 |
16 | アイスクリームおいしくポプラうつくしく |
17 | 八月や六日九日十五日 |
18 | たんぽぽや日はいつまでも大空に |
19 | 一枚の餅のごとくに雪残る |
20 | わらんべの洟も若葉を映しけり |
21 | 踵とは足が重いといふことか |
22 | 茄子の馬どう並べても納まらぬ |
23 | フンと呼ぶ渾名の別嬪天花粉 |
24 | 空は太初の青さ妻より林檎うく |
25 | 根雪らしずっしり重い寒さきて |
26 | 朝顔の張りつめている時間かな |
27 | 沙羅の花捨身の落花惜しみなし |
28 | 鴨流れゐる湖流るるや |
29 | やり羽子や油のやうな京言葉 |
30 | 身軽さは淋しき合歓の花ざかり |
31 | 徳利の口まつくらや稲穂波 |
32 | 不知火や湾の一灯焦がれゐる |
33 | つくつくし又三郎といなくなる |
34 | 時間から零れたままの水蜜桃 |
35 | ふっと悪女の匂い天花粉 |
36 | 添水闇小石が石に育つとき |
37 | 葡萄食ふ一語一語の如くにて |
38 | 梨むくや甘き雫の刃を垂るる |
39 | 青竹を束ね夕空死に近づく |
40 | 某は案山子にて候雀どの |
41 | 真夏日の森は聖堂鳥睡り |
42 | 迎え火や一家五人に猫も出て |
43 | 一切を入れて風船葛かな |
44 | 滝落ちて群青世界とどろけり |
45 | 桐一葉日当りながら落ちにけり |
46 | 叱られて帰る霰の石畳 |
47 | 栃木にいたうれしい酒焼日焼顔 |
48 | 水打つて戸の開いてゐる安寧かな |
49 | 遠近を秋一色に散居村 |
50 | 翼下澄む津軽海峡通過点 |
2024年9月27日 00時16分更新(随時更新中)