現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2009年8月28日のデイリーキーワードランキング
1 | くろがねの秋の風鈴鳴りにけり |
2 | 重ね着の中に女のはだかあり |
3 | 藍の花栞れば紅の失せにけり |
4 | 立秋の紺落ち付くや伊予絣 |
5 | こほろぎに寄りて流るる厨水 |
6 | のたりのたりと海は死にゆく蛍草 |
7 | 谺して山ほととぎすほしいまま |
8 | 寒雷やびりりびりりと真夜の玻璃 |
9 | 降る雪や明治は遠くなりにけり |
10 | しんしんと肺碧きまで海の旅 |
11 | 雨傘を差してあるけば荒音村 |
12 | 海に出て木枯帰るところなし |
13 | 老鶯朝から気前よく鳴く生きめやも |
14 | 赫々と都を落ちる潮まねき |
15 | にぎりしめにぎりしめし掌に何もなき |
16 | 山国の蝶を荒しと思はずや |
17 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
18 | 兎も片耳垂るる大暑かな |
19 | 露の山川母郷とよびて亡びむか |
20 | 鰯雲人に告ぐべきことならず |
21 | 元日や手を洗ひをる夕ごころ |
22 | 酒盛りのひとり声高十三夜 |
23 | 徐々に徐々に月下の俘虜として進む |
24 | 焼鮎の膳より吹かれ箸袋 |
25 | 昨日とおなじところに居れば初日さす |
26 | 非常時を無季と思うや浮いてこい |
27 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
28 | お涅槃のくすぐりっこの少女たち |
29 | 夏みかん酸つぱしいまさら純潔など |
30 | 愛咬のまま陸前の月夜茸 |
31 | イエスよりマリアは若し草の絮 |
32 | はればれとわたしを殺す桜かな |
33 | 妻よりは妾の多し門涼み |
34 | 早乙女の股間もみどり透きとほる |
35 | 浮いてこい浮いてお尻を向けにけり |
36 | 耳門より細身の出入り寒の暮 |
37 | 生きて仰ぐ空の高さよ赤蜻蛉 |
38 | 梅咲いて庭中に青鮫が来ている |
39 | 初秋や人のうしろを風が過ぎ |
40 | いつまでも留守の鳥の巣あわき比良 |
41 | 分け入つても分け入つても青い山 |
42 | 日本の春はあけぼの犬の糞 |
43 | 行く我にとどまる汝に秋二つ |
44 | 露地裏を夜汽車と思ふ金魚かな |
45 | 夏嵐机上の白紙飛び尽す |
46 | はるかより這うて来る子や夏座敷 |
47 | 緋鯉に餌祭のごとく盛りあがる |
48 | 秋風にふえてはへるや法師蝉 |
49 | 野の虹と春田の虹と空に会ふ |
50 | 夏の海水兵ひとり紛失す |
2024年4月24日 11時57分更新(随時更新中)