現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2021年5月27日のデイリーキーワードランキング
1 | 囀をこぼさじと抱く大樹かな |
2 | 小春日や石を噛み居る赤蜻蛉 |
3 | 秋つばめ包のひとつに赤ん坊 |
4 | 星空へ店より林檎あふれをり |
5 | さくら咲き去年とおなじ着物着る |
6 | うなぎやの二階にゐるや秋の暮 |
7 | 菜の花がしあはせさうに黄色して |
8 | ふるさとを取り戻しゆく桜かな |
9 | 度外れの遅参のマスクはづしけり |
10 | 卒業の兄と来てゐる堤かな |
11 | 初撮りの心なぎゆく茅渟の海 |
12 | おそるべき君等の乳房夏来る |
13 | 死にし骨は海に捨つべし沢庵噛む |
14 | すぐ氷る木賊の前のうすき水 |
15 | 山寺の扉に雲遊ぶ彼岸かな |
16 | のどけさに寝てしまひけり草の上 |
17 | 凍てゆるむ脚の繃帯解くやうに |
18 | 廓あと木辻格子を穂絮過ぐ |
19 | まづ背筋正して座る夏稽古 |
20 | 梅雨最中わが存念のけぶりをり |
21 | 五月光白磁にゆらぐ水の影 |
22 | 木がらしや東京の日のありどころ |
23 | 朝刊は鋼の音す初茜 |
24 | 叱られて目をつぶる猫春隣 |
25 | 青天や白き五弁の梨の花 |
26 | 芋の露連山影を正しうす |
27 | いつの世も朧の中に水の音 |
28 | この新樹月光さへも重しとす |
29 | 双眼鏡遠き薊の花賜る |
30 | 万緑や死は一弾を以て足る |
31 | 大雷雨鬱王と合ふあさの夢 |
32 | きしきしと牡丹莟をゆるめつつ |
33 | かなかなの声の白骨死体かな |
34 | ひかり野へ君なら蝶に乗れるだろう |
35 | 水仙や古鏡の如く花をかかぐ |
36 | 一を知つて二を知らぬなり卒業す |
37 | 地を吹く風さらさら庭に冬が来る |
38 | 公園の見取図どこも緑濃し |
39 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
40 | ポケットに春を匿っている筈だ |
41 | 千の手の一つを真似る月明かり |
42 | 蠅帳をなつかしがりて蠅とまる |
43 | 鱚釣りや青垣なせる陸の山 |
44 | 雪の原犬沈没し躍り出づ |
45 | わが影を出て消息を絶つ目高 |
46 | 山又山山桜又山桜 |
47 | 彎曲し火傷し爆心地のマラソン |
48 | 孔雀売りますと春のこの首里に |
49 | 飛花落花命ひらひらしていたる |
50 | 冷え返るものの影置く糶り市場 |
2024年9月20日 11時24分更新(随時更新中)