現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2019年2月6日のデイリーキーワードランキング
1 | 湯ざめして禽に跫なきごとし |
2 | 蝶番ゆるめて眠る春月夜 |
3 | 死ぬときは着のみ着のまま寒からん |
4 | 蕗の薹苦味の奥に父母がいる |
5 | 蕗を煮ていつか一人になる予感 |
6 | ユトリロの壁塗り替える寒夕焼 |
7 | チェーンソーに倒さる古木櫻蕊 |
8 | 立冬のことに草木のかがやける |
9 | たはぶれに美僧をつれて雪解野は |
10 | 影ばかり背梁山脈の獅子舞 |
11 | 初秋はうすむらさきの遠嶺かな |
12 | 篁を染めて春の日しづみけり |
13 | 汝我志磨は志功の母校秋うらら |
14 | 皿割れてどこかで何かが消えゆく秋 |
15 | 麻酔覚め凜々と冴え返る |
16 | 遮断機の影身を下る寒月光 |
17 | 邯鄲の鳴く夜は耳を三つにす |
18 | 青信号連続すひとつは蜃気楼 |
19 | 春の夜の死よりしづかに接吻す |
20 | 潮の香の水門を閉づ通し鴨 |
21 | 野に臥して汗同臭の麥刈女 |
22 | 捨てたあの思ひが蛞蝓で干ぶ |
23 | 北の地のアスパラ食めば美瑛みえ |
24 | 麥の青樹の青赫と晝寢さむ |
25 | 遮断機向こうを花菜畑と確信す |
26 | わが泳ぎいつか水平線上に |
27 | 死なば骨残る連翹花盛り |
28 | 夏椿大佐渡小佐渡うすがすみ |
29 | 炎天の遠き帆やわがこころの帆 |
30 | 草枕身のうちそとを蛍とび |
31 | メタセコイア裸となるや雪降り来 |
32 | 夢に舞ふ能美しや冬籠 |
33 | 夜の川に鮭の簗守る鼻晒し |
34 | 枯並木手話にときどき声まじる |
35 | 嚏して高層ビルが目の前に |
36 | あとかたも無き家雨降る音がする |
37 | 絶えず人いこふ夏野の石一つ |
38 | 遠くメーデーよいしよよいしよと杭打ち込む |
39 | 母をなおこの世にのこすぼたん雪 |
40 | 吹きはれて見渡すかぎり霧氷かな |
41 | 春雷や胸の上なる夜の厚み |
42 | おにぎりの中は潮騒五月闇 |
43 | つぎつぎに松蟬の鳴き終りたる |
44 | 紙倉に紙の截り口遠き雷 |
45 | 鮟鱇の大胃ぶくろとなり終り |
46 | 田植機の兄貴に抛るにぎり飯 |
47 | 天皇の白髪にこそ夏の月 |
48 | 生きてあれ冬の北斗の柄の下に |
49 | 祭あはれ奇術をとめに恋ひ焦れ |
50 | 帆走の何処へ亡父青曇る |
2024年9月25日 09時51分更新(随時更新中)