現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2022年4月13日のデイリーキーワードランキング
1 | 方丈の大庇より春の蝶 |
2 | また春や免れがたく菫咲き |
3 | 雨の沙羅雨あとの沙羅うす月夜 |
4 | わが祖国愚直に桜散りゆくよ |
5 | 人の世に生れ蟬穴残しけり |
6 | 聖五月笑い転げるセーラー服 |
7 | 蒲公英のほとりから沙無限かな |
8 | 薫風を満たす綺麗な肺ふたつ |
9 | 舞姫はリラの花よりも濃くにほふ |
10 | 玉虫の光残して飛びにけり |
11 | 身ひとつを旅荷とおもふ葛の花 |
12 | あたたかくたんぽぽの花茎の上 |
13 | ほうたるこいこいふるさとにきた |
14 | まつすぐな青麦ゆゑに活けにけり |
15 | どの子にも涼しく風の吹く日かな |
16 | 六月の氷菓一盞の別れかな |
17 | 枯菊の燃えるさなかは花より美し |
18 | 墓に水掛けて呼びたる黒揚羽 |
19 | なぜ生きるこれだけ神に叱られて |
20 | 春の夜の死よりしづかに接吻す |
21 | 絶えず人いこふ夏野の石一つ |
22 | 西行の庵の山の五百椿 |
23 | 津波より生きて還るや黒き尿 |
24 | この里で生き拔く構え夏鴉 |
25 | 花頭窓隔てて秋の水落つる |
26 | ふりむかぬ大勢に射す春の日矢 |
27 | ちるさくら海あをければ海へちる |
28 | 槙の空秋押移りゐたりけり |
29 | 我庭の良夜の薄湧く如し |
30 | 三叉路のいづれをゆかむ西行忌 |
31 | 白牡丹といふといへども紅ほのか |
32 | 早乙女の髪長かれと蝶の渦 |
33 | 花散るや耳ふって馬おとなしき |
34 | 胸うちの吃水線の上がる春 |
35 | 初詣京の底冷え袂に入れ |
36 | 石仏と素十の句碑と著莪の花 |
37 | 田に水が入り千枚の水鏡 |
38 | 油照り電線の張り確実に |
39 | 来ることの嬉しき燕きたりけり |
40 | 夜桜やひとつ筵に恋敵 |
41 | 性格が紺の浴衣に収まらぬ |
42 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
43 | もろ腕をベンチに垂れて風死せり |
44 | 風船をつれコスモスの中帰る |
45 | 基地の網くぐるバッタの迷彩服 |
46 | 春の星こんなに人が死んだのか |
47 | 一竿の露を 念珠と見て臥すも |
48 | ふるさとの春暁にある厠かな |
49 | 本当の自分が見える麦畑 |
50 | ペン執れば言葉にげゆく冬の鵙 |
2024年9月20日 15時07分更新(随時更新中)