現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2020年11月29日のデイリーキーワードランキング
1 | 熱燗の夫にも捨てし夢あらむ |
2 | 海に出て木枯帰るところなし |
3 | 算術の少年しのび泣けり夏 |
4 | 雲の峰いくつ崩れて月の山 |
5 | 風上に白鳥あそび年立てり |
6 | 鰯雲人に告ぐべきことならず |
7 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
8 | ふくろうに聞け快楽のことならば |
9 | 吉次越狐の道となりて絶ゆ |
10 | かそけくも咽喉鳴る妹よ鳳仙花 |
11 | アイスホッケー眉間の傷を勲章に |
12 | 省線のスパイクはげしぬれつばめ |
13 | 蜉蝣の陽に透くままに交はりぬ |
14 | 黙禱に初春の星響き合ふ |
15 | 妻が持つ薊の棘を手に感ず |
16 | 枯野に出てなほ喧しき女学生 |
17 | 富士に添ふ雲の鯖とも鰯とも |
18 | 傷口に触れないように山眠る |
19 | 捨てられぬ夢鯛焼の尾から食い |
20 | 枯るるもの枯れざるものも吹かれをり |
21 | 初富士の大きかりける汀かな |
22 | 早春の庭をめぐりて門を出でず |
23 | 贅沢な街より戻り柿を剥く |
24 | 錦繍を真綿に替えて山眠る |
25 | しんしんと寒さがたのし歩みゆく |
26 | 紅葉かつ散り水音ゆるびなし |
27 | か、仮に 女盛りの昼へ行く |
28 | 鶲来て空の銀紙鳴らしけり |
29 | ある闇は蟲の形をして哭けり |
30 | 鴨寄れる夕日伸べたる水面かな |
31 | つばくらやきのふにまさる潮曇り |
32 | 寝待月 越前水母漂えり |
33 | 水鳥は翔つもの人は想ふもの |
34 | 死や霜の六尺の土あれば足る |
35 | ここまでと踵返せり大花野 |
36 | おとといのああしたことも鶴渡る |
37 | につぽんは弓張るかたち鶴引けり |
38 | 露人ワシコフ叫びて石榴打ち落す |
39 | 千の手の一つを真似る月明かり |
40 | 朝顏や濁りそめたる市の空 |
41 | 身ほとりを冷ますあやめを植ゑにけり |
42 | 咳をしても一人 |
43 | 芋の露連山影を正しうす |
44 | 草氷柱早く嫌ひになりたくて |
45 | 冴え返る彫像あまねく裸婦多き |
46 | 糸瓜咲て痰のつまりし仏かな |
47 | 春近し毛管波たつ入江かな |
48 | 脳内の海馬の中を鮫泳ぐ |
49 | 大空に伸び傾ける冬木かな |
50 | たんぽぽのぽぽのあたりが火事ですよ |
2024年9月23日 22時24分更新(随時更新中)