現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2022年12月30日のデイリーキーワードランキング
1 | 年を以て巨人としたり歩み去る |
2 | 降る雪よ今宵ばかりは積れかし |
3 | いにしへの花の奈落の中に座す |
4 | きびきびと万物寒に入りにけり |
5 | 流れたる花屋の水の氷りけり |
6 | 水鳥は翔つもの人は想ふもの |
7 | 寒鯉はしづかなるかな鰭を垂れ |
8 | オリオンと店の林檎が帰路の栄 |
9 | 家なしも江戸の元日したりけり |
10 | 冬木立鎮守の森へにじり寄る |
11 | 七月の青嶺まぢかく熔鑛炉 |
12 | 冬の日や前に塞がる己が影 |
13 | 囀をこぼさじと抱く大樹かな |
14 | 元日の人通りとはなりにけり |
15 | 手拭ひを広げトマトを貰ひけり |
16 | 森田家の背高の墓を洗ひけり |
17 | 花散るや耳ふって馬おとなしき |
18 | 噴水のいただきに水はねてをり |
19 | 丁寧に生きて老人暮易し |
20 | めし食うて涙とまらぬ夏ありし |
21 | 七日はや煤によごれし軒雀 |
22 | 南縁の焦げんばかりの菊日和 |
23 | 野遊びの終り太平洋に出づ |
24 | コスモスの花あそびをる虚空かな |
25 | 亡きひとの手紙のやうにゆきがふる |
26 | 荒梅雨やじゆつと一気に炒めもの |
27 | 寒卵時間の皺よる真昼かな |
28 | 春眠や底のぬけたる砂時計 |
29 | 秋つばめ包のひとつに赤ん坊 |
30 | 生きてゐしことを書き足す賀状かな |
31 | はらわたの熱きを恃み鳥渡る |
32 | 道問へば老婆出てきて蓬の香 |
33 | 少年ありピカソの青のなかに病む |
34 | しんしんと肺碧きまで海の旅 |
35 | 咳をしても一人 |
36 | 駅隅にかため置かるる赤い羽根 |
37 | 夕焼けは戦世の色きび畑 |
38 | ロシア映画みてきて冬のにんじん太し |
39 | 父の死後すこし躄りし陶狸 |
40 | 粉雪と思わば風の散らす雪 |
41 | 稲妻や夜も語りゐる葦と沼 |
42 | 蟬しぐれもはや戦前かもしれぬ |
43 | 野遊びの皆伏し彼等兵たりき |
44 | 古希過ぎて一誌を興す雲の峰 |
45 | 泥鰌浮いて鯰も居るというて沈む |
46 | 鎌倉を驚かしたる余寒あり |
47 | 生きること一と筋がよし寒椿 |
48 | 初電話父に代りて母となり |
49 | 冬安居いっせいに鴉いなくなる |
50 | 子にみやげなき秋の夜の肩車 |
2024年4月26日 16時02分更新(随時更新中)