現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2022年3月14日のデイリーキーワードランキング
1 | 亀鳴かずとはいえ物語る地動説 |
2 | 胡瓜の葉うごくに深き空を知る |
3 | 葉桜が緻密死にゆく鯛のいろ |
4 | 枯野はも縁の下までつづきをり |
5 | どこまでが花どこからが花の闇 |
6 | 噴水や人より多き鳥の恋 |
7 | 河豚食べし顔が連なる壁鏡 |
8 | 若き日の 八衢おもへ夜の辛夷 |
9 | 亀鳴くや地動説身にしみました |
10 | 河豚食うて佛陀の巨体見にゆかん |
11 | 嚴しさも優しさもあり催花雨 |
12 | 山芽吹くけぶりのごとき残生も |
13 | 河豚鍋や善人並べて禿茶瓶 |
14 | 催花雨や空き家に人の出入りして |
15 | 縄文径ちよろちよろ唱ふ地虫かな |
16 | 死ぬ蝶は波にとまりぬ十三夜 |
17 | ふるさとや石垣歯朶に春の月 |
18 | 花散るや耳ふって馬おとなしき |
19 | 鵯のそれきり鳴かず雪の暮 |
20 | 雉子の眸のかうかうとして売られけり |
21 | 笑ふかに泣くかに雛の美しく |
22 | 七生七たび君を娶らん 吹雪くとも |
23 | 木の根明く胎児はなにを見てをるや |
24 | にぎはしき雪解雫の伽藍かな |
25 | 木曽路ゆく我も旅人散る木の葉 |
26 | 戦争と畳の上の団扇かな |
27 | 桜散るあなたも河馬になりなさい |
28 | 蛇逃げて我を見し眼の草に残る |
29 | 杖止めて暫し吹かれむ蓼の花 |
30 | 重ね着の中に女のはだかあり |
31 | 晩夏光ナイフとなりて家を出づ |
32 | 一桶の藍流しけり春の川 |
33 | 星空へ店より林檎あふれをり |
34 | お数珠袋にどんぐり一つ忌を修す |
35 | かの漢詩免罪符とせり朝寝せり |
36 | 賣文のペンもて火蛾をつぶすなり |
37 | 己が尾を噛む虚時間の蛇宇宙 |
38 | 初凪の秘儀あかあかと隠れざる |
39 | 紅濃きも影を生まざる寒牡丹 |
40 | 秋の婚皇后吾娘を抱きしむる |
41 | 露草や飯吹くまでの門歩き |
42 | 寒雷やびりりびりりと真夜の玻璃 |
43 | 吾が啖ひたる白桃の失せにけり |
44 | 髪刈つて晩夏さとき身黄昏へ |
45 | 初夢に見し踊子をつつしめり |
46 | 雲雀野になんにも置かない空がある |
47 | 漁るや白雨さなかもその後も |
48 | 水銀灯あおばまみれの朝のあり |
49 | 茄子の馬美形好みし父のくる |
50 | 角樽を舳先にくくり春の川 |
2024年9月19日 12時13分更新(随時更新中)