現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2023年8月17日のデイリーキーワードランキング
1 | オデッサもクリミアもゆめ雪の原 |
2 | 七十路や新しき事弥生道 |
3 | 真夏日の森は聖堂鳥睡り |
4 | 玉音を理解せし者前に出よ |
5 | 冬深し巨船ひたすら南溟へ |
6 | 八月や六日九日十五日 |
7 | 兎も片耳垂るる大暑かな |
8 | 戦争が廊下の奥に立つてゐた |
9 | 遺品あり岩波文庫阿部一族 |
10 | 蛇いでてすぐに女人に会ひにけり |
11 | バイカルの辺にも墓あり灼けてをり |
12 | 浜なしのくらつとゆれるまくれなゐ |
13 | 十三夜乳首を紅く塗る狸 |
14 | けふもまた町はおだやか遠泳す |
15 | 今生は病む生なりき烏頭 |
16 | 郭公や韃靼の日の没るなべに |
17 | 海くれて鴨のこゑほのかに白し |
18 | 秋つばめ包のひとつに赤ん坊 |
19 | クローン牛のその後は知らず日脚伸ぶ |
20 | 朝焼の雲海尾根を溢れ落つ |
21 | 銀漢に触れて尾となる天塩川 |
22 | 雪に見て喪中の山をしかと擁く |
23 | をみならも涼しきときは遠を見る |
24 | まんじゆしやげ昔おいらん泣きました |
25 | 藍甕の藍はしづもり梅雨の底 |
26 | 疲れ鵜に水面を均らす夜空かな |
27 | 手をあげて足をはこべば阿波踊 |
28 | よろこべばしきりに落つる木の実かな |
29 | クロッカス芽を出している三回忌 |
30 | 蟻よバラを登りつめても陽が遠い |
31 | たそがれの水紋に痴れ業平忌 |
32 | 花散るや耳ふって馬おとなしき |
33 | 五月富士父が樹木にのぼりゐる |
34 | 蛇として生まれしばらくうわの空 |
35 | 沈みゆく海月みづいろとなりて消ゆ |
36 | 犀・象の初夢なれば明日もまた |
37 | 野菊より霧たちのぼる屋島かな |
38 | 蚯蚓鳴く追伸二行書き足しぬ |
39 | 寒鯉はしづかなるかな鰭を垂れ |
40 | 夕影は流るる藻にも濃かりけり |
41 | 石の上に 秋の鬼ゐて火を焚けり |
42 | 仏性は白き桔梗にこそあらめ |
43 | あんまり笑うから対角線に秋 |
44 | 衣をぬぎし闇のあなたにあやめ咲く |
45 | ややありて汽艇の波や蘆の角 |
46 | 海に出て木枯帰るところなし |
47 | 鮎食うて月もさすがの奥三河 |
48 | 露の玉蟻たぢたぢとなりにけり |
49 | 首出して湯の真中に受験生 |
50 | 野にて裂く封書一片曼珠沙華 |
2024年9月21日 16時15分更新(随時更新中)