現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2023年7月4日のデイリーキーワードランキング
1 | 七十路や新しき事弥生道 |
2 | 秋つばめ包のひとつに赤ん坊 |
3 | 首出して湯の真中に受験生 |
4 | 曲りたる時間の外へ蝸牛 |
5 | 囀をこぼさじと抱く大樹かな |
6 | オデッサもクリミアもゆめ雪の原 |
7 | 流れ行く大根の葉の早さかな |
8 | 春暁や水ほとばしり瓦斯燃ゆる |
9 | 菜の花がしあはせさうに黄色して |
10 | くろがねの秋の風鈴鳴りにけり |
11 | バスを待ち大路の春をうたがはず |
12 | 十三夜乳首を紅く塗る狸 |
13 | 星空へ店より林檎あふれをり |
14 | 赤い椿白い椿と落ちにけり |
15 | この道しかない春の雪ふる |
16 | 遠郭公からまつは青噴きやまず |
17 | ゆさゆさと大枝ゆるる桜かな |
18 | 細雪妻に言葉を待たれをり |
19 | 少年の見遣るは少女鳥雲に |
20 | 手のひらをかへせばすすむ踊かな |
21 | 海くれて鴨のこゑほのかに白し |
22 | 小春日や石を噛み居る赤蜻蛉 |
23 | 木の葉ふりやまずいそぐないそぐなよ |
24 | 飛込の途中たましひ遅れけり |
25 | 沈黙の池に亀一つ浮き上る |
26 | 白葱のひかりの棒をいま刻む |
27 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
28 | 月隠れ二人っきりの橋となる |
29 | 芋腹をたたいて歓喜童子かな |
30 | 梅雨最中わが存念のけぶりをり |
31 | どの子にも涼しく風の吹く日かな |
32 | 田に水が入り千枚の水鏡 |
33 | 春の浜大いなる輪が画いてある |
34 | ひまはりの人を恐れぬ高さかな |
35 | いくたびも雪の深さを尋ねけり |
36 | ものの種にぎればいのちひしめける |
37 | 大風の目のなかに打つ五寸釘 |
38 | 卒業の兄と来てゐる堤かな |
39 | またもとのおのれにもどり夕焼中 |
40 | 冬菊のまとふはおのがひかりのみ |
41 | 秋風や水に落ちたる空のいろ |
42 | 螢獲て少年の指みどりなり |
43 | 大熊手小熊手をして万の素手 |
44 | 寒イボの出でし徴兵検査かな |
45 | 木を打てばひびく木立や春行脚 |
46 | 船の名の月に読まるる港かな |
47 | 人間が覚悟を決めている夏野 |
48 | ひとひとりこころにありて除夜を過ぐ |
49 | 花のやうに肉を盛り付け多佳子の忌 |
50 | みぞおちといふ孤舟あり合歓の花 |
2024年9月26日 21時38分更新(随時更新中)