現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2013年4月7日のデイリーキーワードランキング
1 | 穀雨かな世の一隅に安らぎて |
2 | 春風や闘志いだきて丘に立つ |
3 | 一湾の潮しづもるきりぎりす |
4 | 消えてゆく記憶も尊し復活祭 |
5 | 葉桜の中の無数の空さわぐ |
6 | 桜蕊降る少年の深き眉 |
7 | 春惜しむ心と別に命愛し |
8 | 根白草踏んでは隠れ耶蘇さがす |
9 | 鳩百羽翔ちてきょとんと春の鹿 |
10 | たんぽぽや日はいつまでも大空に |
11 | 白桃や満月はやや曇りをり |
12 | 空をゆく一かたまりの花吹雪 |
13 | 白梅や老子無心の旅に住む |
14 | よく澄める水のおもては痛からむ |
15 | 病む母の薄眼に満ちて花万朶 |
16 | 滝一条神樹に宿る力瘤 |
17 | 夢の世に葱を作りて寂しさよ |
18 | 光陰を少し残して紫木蓮 |
19 | 散らし雨遅咲き桜満開に |
20 | 囀をこぼさじと抱く大樹かな |
21 | 薄氷の吹かれて端の重なれる |
22 | 花嵐声音柔らかイスラムの髭 |
23 | 粒子粗き裸族の写真寒波来る |
24 | 外にも出よ触るるばかりに春の月 |
25 | のみ干す酒いま春月は一円燈 |
26 | 冬蜂の死に所なく歩きけり |
27 | 手庇を何回したり春の山 |
28 | 春の雷己が巻きし柱なり |
29 | 春たのしなせば片づく用ばかり |
30 | 梨の花さて極楽をどう生きる |
31 | 春耕すわが影に鍬ふかく打つ |
32 | 春深し地軸の老化はじまれり |
33 | ポストより鳩の生るる万愚節 |
34 | 清明や余生余命の計られず |
35 | くろがねの秋の風鈴鳴りにけり |
36 | 諸葛菜親の世過ぎを誰も継がず |
37 | 夏場所のテレビ美し露地狭く |
38 | 声掛けて体位交換花は葉に |
39 | 蝶の舞うたかんなの頭の黒かりき |
40 | 初蝶やわが三十の袖袂 |
41 | 百幹の青そそり立つ竹の秋 |
42 | 泉への道後れゆく安けさよ |
43 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
44 | 戦争が廊下の奥に立つてゐた |
45 | 墓参後にひとの墓見る桜かな |
46 | ほととぎすあすはあの山こえて行かう |
47 | 逃げ水をがたぴし追ひて荒川線 |
48 | 春疾風屍は敢て出でゆくも |
49 | 芽柳の音符すばやく盗まれる |
50 | いつ来ても枯野にのこる汽笛の尾 |
2024年9月19日 08時17分更新(随時更新中)