現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2010年3月31日のデイリーキーワードランキング
1 | 花冷の闇にあらはれ篝守 |
2 | 春風や闘志いだきて丘に立つ |
3 | 何となく奈良なつかしや古暦 |
4 | 福寿草家族のごとくかたまれり |
5 | 温泉煙の雲になりゆく紅葉かな |
6 | 春の鳶寄りわかれては高みつつ |
7 | 花筏やぶつて鳰の顔のぞく |
8 | 女身仏に春剥落のつづきをり |
9 | あたたかな雨が降るなり枯葎 |
10 | イエスよりマリアは若し草の絮 |
11 | ポポポポとタンポポ笑う兎跳び |
12 | 浮いてこい浮いてお尻を向けにけり |
13 | 秋雨の瓦斯がとびつく燐寸かな |
14 | 芋の露連山影を正しうす |
15 | 朧夜のむんずと高む翌檜 |
16 | うしろ手に閉めし障子の内と外 |
17 | 発熱に似るさんしゅうの花月余り |
18 | てのひらにのせてくださる柏餅 |
19 | 温泉烟に吹かれて返す道おしえ |
20 | 石の家にぼろんとごつんと冬が来て |
21 | 朝立や馬のかしらの天の川 |
22 | ちるさくら海あをければ海へちる |
23 | 露の玉蟻たぢたぢとなりにけり |
24 | 満月や掃除されたる家の中 |
25 | 銀河系のとある酒場のヒヤシンス |
26 | 旧景が闇を脱ぎゆく大旦 |
27 | さきみちてさくらあをざめゐたるかな |
28 | 生きかはり死にかはりして打つ田かな |
29 | 先生やいま春塵に巻かれつつ |
30 | その花を都忘と覚えゐて |
31 | 朝風の棗はひかるばかりなり |
32 | 茄子漬や持つべきものは世話女房 |
33 | 霧笛なり壁にもたれる若い頭 |
34 | 打ちみだれ片乳白き砧かな |
35 | 重ね着の中に女のはだかあり |
36 | 新緑の山を下りきて椅子固し |
37 | 鶏たちにカンナは見えぬかもしれぬ |
38 | ぽんかんの一億人に匂ふかな |
39 | 湯豆腐やいのちのはてのうすあかり |
40 | 挨拶するにはまぶしい速度見えぬ凶器 |
41 | 水も洩らさぬひとと対きあふ花の冷え |
42 | 霧氷散る音のかそけき深山かな |
43 | 嫩芽光る牝鹿ばかり無風を懼れ |
44 | 睦ごとはこのごろとんと桜餅 |
45 | 墓のうらに廻る |
46 | 麦扱の三日ばしかで済めばよし |
47 | 霙るるや私の川いや深く |
48 | 今の世も男と女西鶴忌 |
49 | しぐるるや蒟蒻冷えて臍の上 |
50 | 春立つや雪降る夜の隅田川 |
2024年9月26日 07時48分更新(随時更新中)