現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2021年4月29日のデイリーキーワードランキング
1 | のどけさに寝てしまひけり草の上 |
2 | ふるさとを取り戻しゆく桜かな |
3 | 魚塚も包丁塚も蓮の風 |
4 | ひとすぢの秋風なりし蚊遣香 |
5 | 春浅し無敵の動物ビスケット |
6 | おそるべき君等の乳房夏来る |
7 | 鰯雲はなやぐ月のあたりかな |
8 | かげろふや丘に群がる兵の霊 |
9 | 走馬燈ながるゝごとく人老ゆる |
10 | 蝿とんでくるや箪笥の角よけて |
11 | 夏の闇鶴を抱へてゆくごとく |
12 | 寒山か拾得か蚊に螫されしは |
13 | 青信号連続すひとつは蜃気楼 |
14 | 業俳の田舎まはりや走馬燈 |
15 | 木の卓にレモンまろべりほととぎす |
16 | 階下から西瓜切つたと呼ばれけり |
17 | 原爆地子がかげろふに消えゆけり |
18 | 碧過ぎる空や寒波の来る予感 |
19 | 春すでに高嶺未婚のつばくらめ |
20 | 一行の添え書に見る年賀状 |
21 | 春浅き水を渉るや鷺一つ |
22 | 愛されずして沖遠く泳ぐなり |
23 | サルビアの焰照りの陰の土の冷え |
24 | 若葉潮 母はかなしきまで黙す |
25 | まだ明けず波濤を噛んで冬礁 |
26 | 秋深しいばって眠る父がいる |
27 | ひたひたと歩の近づけり寒の雨 |
28 | 降る雪が父子に言を齎らしぬ |
29 | 花びらの階段に散り昼の客 |
30 | さようなら言いたくはなし春の宵 |
31 | 昼寄席に晒井の声きこえけり |
32 | 病葉や夢を捨てたる窓一つ |
33 | 碧天や喜雨亭蒲公英五百輪 |
34 | 奧白根かの世の雪をかがやかす |
35 | 空をゆく一かたまりの花吹雪 |
36 | 古草へ踏み出す河馬の雫かな |
37 | 鉄工葬おわり真赤な鉄うてリ |
38 | ピーマン切って中を明るくしてあげた |
39 | 肩書がかなぶんだった無人駅 |
40 | 声に出し麦秋という明るさよ |
41 | 五月闇海の底ひにゐるごとし |
42 | 国中の時計の音がして夕立 |
43 | 馬肥ゆるグルメの街の膝栗毛 |
44 | 荒梅雨や追悼句座へ山越えす |
45 | 蟹星雲をぶち抜いて行く我が視線 |
46 | 捨てし田を豊葦原へ還しけり |
47 | 別品の鯛の煮凝り鞆の浦 |
48 | わたくしの骨とさくらが満開に |
49 | 喜怒哀楽せはし七曜葛湯吹く |
50 | 東大寺湯屋の空ゆく落花かな |
2024年9月25日 17時36分更新(随時更新中)