現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2016年7月9日のデイリーキーワードランキング
1 | 村の灯のこぼれて深し虫の闇 |
2 | 葛飾や桃の籬も水田べり |
3 | 絶壁に眉つけて飲む清水かな |
4 | 匙なめて童たのしも夏氷 |
5 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
6 | せきをしてもひとり |
7 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
8 | 朴散華即ちしれぬ行方かな |
9 | きみ嫁けり遠き一つの訃に似たり |
10 | 冷蔵庫に冷えゆく愛のトマトかな |
11 | 炎天を泣きぬれてゆく蟻のあり |
12 | バスを待ち大路の春をうたがはず |
13 | 沢蟹や咀嚼しずかなり山人 |
14 | しんしんと肺碧きまで海の旅 |
15 | どの子にも涼しく風の吹く日かな |
16 | がんばるわなんて言うなよ草の花 |
17 | 愛を言ふ力残さむ大夕焼 |
18 | 羅や人悲します恋をして |
19 | 今の間のおういぬふぐり聖人去り |
20 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
21 | 一輪の花となりたる揚花火 |
22 | たらたらと日が真赤ぞよ大根引 |
23 | 誕生日午前十時の桐の花 |
24 | ふる里はあまりに遠しマンゴー剥く |
25 | 玉虫を造る装置を探しけり |
26 | 少年の時間の余る夜店かな |
27 | とらへたる柳絮を風に戻しけり |
28 | 仕事なきこと程疲れ鵙の贄 |
29 | 芒野を写経の女帰りゆく |
30 | ときどきは鱗を見せて虎が雨 |
31 | 時鳥厠半ばに出かねたり |
32 | 遠泳や高波越ゆる一の列 |
33 | 初蝶や髭の駅長よくしゃべる |
34 | 月光を炎えさかのぼる海の蝶 |
35 | 母の日のてのひらの味塩むすび |
36 | 夕立が洗つていつた茄子をもぐ |
37 | 敗戦忌蝉より多い蝉の穴 |
38 | 朝ぐもり水面に触れて虫のとぶ |
39 | 鰯雲甕担がれてうごき出す |
40 | 気に入りの春服を出す心当て |
41 | 梅雨じめりどうにもならぬ己れがある |
42 | テトラポツトを作る漢の日焼かな |
43 | 永き日の鐘と撞木の間かな |
44 | 温泉煙の雲になりゆく紅葉かな |
45 | 母と寝る一夜豊かに虫の声 |
46 | 水中花咲かせしまひし淋しさよ |
47 | 炎熱や勝利の如き地の明るさ |
48 | 冬の旅立ち醜男醜女の窓越えて |
49 | 春風や闘志いだきて丘に立つ |
50 | 相逢うて飯食う疲れ遠花火 |
2024年9月19日 05時03分更新(随時更新中)