現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2022年11月27日のデイリーキーワードランキング
1 | 死蛍に照らしをかける蛍かな |
2 | 蝌蚪に打つ小石天変地異となる |
3 | 鮟鱇の骨まで凍ててぶちきらる |
4 | 木がらしや東京の日のありどころ |
5 | 小春日や石を噛み居る赤蜻蛉 |
6 | 泣きやめて師へ奉る雪兎 |
7 | なにもかも人ごとにして葛湯吹く |
8 | 放課後のポプラの幹を笑ひあふ |
9 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
10 | さわやかに星のコーラス風露草 |
11 | 一日もの云はず蝶の影さす |
12 | ひとよ茸喪失感をまぬがれず |
13 | 涙腺のゆるむこのごろ温め酒 |
14 | しぐれふるみちのくに大き仏あり |
15 | 泣き虫が泣くまいとして雪つぶて |
16 | 雀歩くたのしさ霜のトタン屋根 |
17 | 寒卵三個もあれば行進曲 |
18 | メタセコイアは神経の束冬澄めり |
19 | ゆきずりのえにしがすべて親鸞忌 |
20 | 蟻よバラを登りつめても陽が遠い |
21 | 藁苞を出て鯉およぐ年の暮 |
22 | 七十路や片足ずつのおぼろかな |
23 | 螢袋水子に灯あれかしと |
24 | 小松宮殿下の銅像近き桜かな |
25 | 涙痕の侫武多となりて戻りけり |
26 | 折々の暮しの風や青芭蕉 |
27 | ほととぎすあすはあの山こえて行かう |
28 | 雁が来る同姓村の絵ろうそく |
29 | ものの種にぎればいのちひしめける |
30 | 我思わぬゆえに我なし蕪蒸し |
31 | かたつむり甲斐も信濃も雨のなか |
32 | 霧雨にぬるゝそびらや牛蒡ほり |
33 | 四五人のみしみし歩く障子かな |
34 | 北おろしピアスの穴を吹きぬける |
35 | 白鳥の立つ首日暮には鋼 |
36 | 卒業の兄と来てゐる堤かな |
37 | 正岡子規に永井隆に草の花 |
38 | ラーメンに星降る夜の高円寺 |
39 | 完膚なきまでに枯れけり日暮れけり |
40 | マスクして自分の顔を取りもどす |
41 | 倒・裂・破・崩・礫の街寒雀 |
42 | しんしんと肺碧きまで海の旅 |
43 | 竜淵に潜む湯布院金鱗湖 |
44 | 男来て出口を訊けり大枯野 |
45 | 何もかも知つてをるなり竈猫 |
46 | 素足にてのけふをたしかむる |
47 | 冬日蹴るくびれのふかき勁き足 |
48 | 来しかたや馬酔木咲く野の日のひかり |
49 | 過客のごと鬣なびく冬怒涛 |
50 | 初夢につかみて声のやうなもの |
2024年9月22日 03時09分更新(随時更新中)