現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2009年4月7日のデイリーキーワードランキング
1 | 春風や闘志いだきて丘に立つ |
2 | 喜雨の中しずかに漁火をつゞりけり |
3 | たまねぎのたましひいろにむかれたり |
4 | 蕗の薹おもひおもひの夕汽笛 |
5 | 床下に空瓶乾く鮎の宿 |
6 | もの置けばそこに生れぬ秋の蔭 |
7 | ルノアルの女に毛糸編ませたし |
8 | 逃水は亡き娘の現るる如くなり |
9 | 牛ひき出す穂薄の露とび散る中 |
10 | ものを言って春一番に吹き飛ばされ |
11 | もの置かぬ秋の机を憶ひけり |
12 | もの言ひて露けき夜と覚えたり |
13 | 淋しいからだから爪がのびだす |
14 | もの音の芯はしぐれの泉かな |
15 | くるぶしのうすぼんやりと鱒を釣る |
16 | 赤蜻蛉筑波に雲もなかりけり |
17 | 花冷の闇にあらはれ篝守 |
18 | 鮟鱇の句ばかり詠んでまだ食はず |
19 | 花筏やぶつて鳰の顔のぞく |
20 | わが城あり緑を窓に工場崩れ |
21 | 遠浅の水清ければ桜貝 |
22 | 縄とびの寒暮傷みし馬車通る |
23 | 麦蒔の一族ひかり異なれり |
24 | 春灯の衣桁に何もなかりけり |
25 | きみ嫁けり遠き一つの訃に似たり |
26 | くれゆく芒杣負ふ婆のみ日当りて |
27 | しぐるるや目鼻をわかず火吹竹 |
28 | 去年今年貫く棒の如きもの |
29 | 飴なめて流離悴むこともなし |
30 | あんずあまさうなひとはねむさうな |
31 | 空蝉に真昼の海が残っている |
32 | 灯火親し鯨絵巻に白波立つ |
33 | 咲き満ちてこぼるる花もなかりけり |
34 | 毎年よ彼岸の入りに寒いのは |
35 | 空地で刺さる媚薬壜掘る墓掘人夫 |
36 | 水洟や鼻の先だけ暮れ残る |
37 | 朝顔が降る遠国の無人の街 |
38 | おいて来し子ほどに遠き蝉のあり |
39 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
40 | 塗椀の重くて母の木の芽和ヘ |
41 | 鮟鱇の骨まで凍ててぶちきらる |
42 | 春浅き水を渉るや鷺一つ |
43 | 女学生の黒き靴下聖夜ゆく |
44 | 春雪や手にかざしみる吉野紙 |
45 | 野遊びの終り太平洋に出づ |
46 | しぐるるや駅に西口東口 |
47 | 初富士にかくすべき身もなかりけり |
48 | くりからもんもん冬の金魚は逆立ちに |
49 | 短夜の浮藻うごかす小蝦かな |
50 | 春たのしなせば片づく用ばかり |
2025年8月29日 08時54分更新(随時更新中)