現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2020年12月26日のデイリーキーワードランキング
1 | ひびきあう冬灯女とえびのひげ |
2 | 白梅のあと紅梅の深空あり |
3 | かたくなに遺伝子守り小枇杷熟れ |
4 | 天網恢恢葡萄の鬼房だけ洩らす |
5 | 天高く妻にゆまりのところなし |
6 | 鵯の言葉わかりて椿落つ |
7 | 綿虫と息合ひて世に後れけり |
8 | 五十八階全階の秋灯 |
9 | 秋の夜や道に迷いし文字探す |
10 | よろこべばしきりに落つる木の実かな |
11 | メドゥーサの首いまも持つペルセウス |
12 | くちなはの尻尾をさまる農具小屋 |
13 | 冬麗の微塵となりて去らんとす |
14 | 背を正すこともなくなり寒椿 |
15 | 凍菊を折り焚くわづかなる生色 |
16 | 撓なる八朔言の葉のつるっと冬 |
17 | なぜ生きるこれだけ神に叱られて |
18 | 去年今年貫く棒の如きもの |
19 | 椿散るああなまぬるき昼の火事 |
20 | 赤蜻蛉筑波に雲もなかりけり |
21 | 過去の肩触れ合ふ春のエレベーター |
22 | みほとけのじひのなかゆびねむのはな |
23 | 夫と子をふつつり忘れ懐手 |
24 | 母の日のてのひらの味塩むすび |
25 | たふれたる麦の車の輪が廻る |
26 | 餘生なほなすことあらむ冬苺 |
27 | しんしんと雪降る空に鳶の笛 |
28 | 大いなる蒲の穂わたの通るなり |
29 | 大寒の一戸もかくれなき故郷 |
30 | 鳥のほかなにも来はせぬ辻の春 |
31 | 空蟬のからくれないに砕けたり |
32 | 迎鐘冥土の出口こみあへる |
33 | 桃の世は粗朶のやさしき火なりけり |
34 | 麗しき春の七曜またはじまる |
35 | 老人に日月白し歳月しろし |
36 | 旧正や三河も果の花祭 |
37 | 立冬のことに草木のかがやける |
38 | 叩かれて昼の蚊を吐く木魚哉 |
39 | 三枚におろされている薄暑かな |
40 | 鬼柚子がでくでく熟れて坂の家 |
41 | 加速する時間わたくし枯れ急ぐ |
42 | 人殺す我かも知らず飛ぶ蛍 |
43 | 羅に透く鰐皮の阿弥陀経 |
44 | しらぬまにつもりし雪のふかさかな |
45 | なあ友よこの世だつて存外寒い |
46 | 噴水にはらわたの無き明るさよ |
47 | 町空のつばくらめのみ新しや |
48 | これからも夫と牛飼ふ去年今年 |
49 | しぐるるや駅に西口東口 |
50 | 潮の香の染みゐる父の麦藁帽 |
2024年9月22日 10時12分更新(随時更新中)