現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2023年3月13日のデイリーキーワードランキング
1 | 花散るや耳ふって馬おとなしき |
2 | 覗く子にスクラムを解く蝌蚪の国 |
3 | 某は案山子にて候雀どの |
4 | はくれんの花に打ち身のありしあと |
5 | 恋ふたつ レモンはうまく切れません |
6 | 夫の忌の時雨しみたるわが袂 |
7 | 白葱のひかりの棒をいま刻む |
8 | 三月の甘納豆のうふふふふ |
9 | 乙鳥はまぶしき鳥となりにけり |
10 | 一日もの云はず蝶の影さす |
11 | がんばるわなんて言うなよ草の花 |
12 | 蛍籠昏ければ揺り炎えたたす |
13 | 磨崖佛おほむらさきを放ちけり |
14 | 小春日や隣家の犬の名はピカソ |
15 | 春の水とは濡れてゐるみづのこと |
16 | 常夏の碧き潮あびわが育つ |
17 | 冬耕の土裏返す雀どち |
18 | 春雷や胸の上なる夜の厚み |
19 | この頃の蕣藍に定まりぬ |
20 | 貝寄風に乗りて帰郷の船迅し |
21 | ざくろ裂く闇の魔物の首を出す |
22 | たんぽぽたんぽぽ砂浜に春が目を開く |
23 | 催花雨や空き家に人の出入りして |
24 | 海荒らぶ日の春と言ふ大欅 |
25 | 会いたさの心澄むまで草矢射る |
26 | 腰かけて霧の晴れ間を待ちにけり |
27 | 囀をこぼさじと抱く大樹かな |
28 | 乳母車夏の怒濤によこむきに |
29 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
30 | ぬかづけばわれも善女や佛生會 |
31 | 方丈の大庇より春の蝶 |
32 | 春の星こんなに人が死んだのか |
33 | 夕桜闇やわらかに狂いだす |
34 | かはほりや誘ひ合ふたび墮落せり |
35 | 十指どの指もて射つやホテルのシャンデリヤ |
36 | 乙鳥や小路名の多き京の町 |
37 | ものの種にぎればいのちひしめける |
38 | 白湯のんで庭いちめんの河原菊 |
39 | 土手を外れ枯野の犬となりゆけり |
40 | 見えさうな金木犀の香なりけり |
41 | 腰に手をまわされてみる遠花火 |
42 | 水枕ガバリと寒い海がある |
43 | 菜の花の和顔施こぼる中に佇つ |
44 | 枯草を踏みゆくやはらかな時間 |
45 | あんぱんの葡萄の臍や春惜しむ |
46 | 厚餡割ればシクと音して雲の峰 |
47 | をみなとはかかるものかも春の闇 |
48 | 敬老日遠き目礼して躱す |
49 | 算術の少年しのび泣けり夏 |
50 | かまきりの顎がはづれて泣きをりぬ |
2024年9月22日 11時14分更新(随時更新中)