現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2020年7月15日のデイリーキーワードランキング
1 | いきいきと三月生る雲の奧 |
2 | 春めきてものの果てなる空の色 |
3 | 情愛に糊しろ五ミリ松納 |
4 | 炎天こそすなはち永遠の草田男忌 |
5 | 牡丹百二百三百門一つ |
6 | 水澄みて四方に関ある甲斐の国 |
7 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
8 | 木雫は雨より太し青楓 |
9 | そのかみの繪踏の邑をのぼりけり |
10 | たましひのたとへば秋のほたる哉 |
11 | 夏永し霞ヶ浦の黒衣の鳥 |
12 | 冬菊のまとふはおのがひかりのみ |
13 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
14 | 学問のさびしさに堪へ炭をつぐ |
15 | 春雷や胸の上なる夜の厚み |
16 | 町空のつばくらめのみ新しや |
17 | 一月の川一月の谷の中 |
18 | あめんぼと雨とあめんぼと雨と |
19 | ゆるやかに着てひとと逢ふ蛍の夜 |
20 | 月を見ず月に濡れをる観世音 |
21 | すもも買う破船のように静かな日 |
22 | 黒葡萄男のなかで熟れており |
23 | 絶えず人いこふ夏野の石一つ |
24 | この道の富士になりゆく芒かな |
25 | 春寒し水田の上の根なし雲 |
26 | 初雪や五百羅漢の褥かな |
27 | 妻と寝て銀漢の尾に父母います |
28 | ちんぽこもおそそも湧いてあふるる湯 |
29 | かの鷹に風と名づけて飼ひ殺す |
30 | 白藤や揺りやみしかばうすみどり |
31 | 五月雨や起上がりたる根無草 |
32 | 寒鯉の一擲したる力かな |
33 | 風鈴の舌にもう来て秋の風 |
34 | 以下余白端にのっそり春の月 |
35 | 終戦日妻子入れむと風呂洗ふ |
36 | 雲の峰いくつ崩れて月の山 |
37 | 仙人掌の花饒舌に赤い月 |
38 | しんしんと肺碧きまで海の旅 |
39 | どんと月夜のカステイラ立つ皿の上 |
40 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
41 | 戦争が廊下の奥に立つてゐた |
42 | ほどほどにならぬが自然梅雨出水 |
43 | とりあへずサラダボールに金魚飼ふ |
44 | ひやひやと積木が上に海見ゆる |
45 | 水仙や古鏡の如く花をかかぐ |
46 | 燭の灯を煙草火としつチエホフ忌 |
47 | 押してゆく自転車カンナの海へ出る |
48 | 逐ひつめて逐ひつめられて十二月 |
49 | バスを待ち大路の春をうたがはず |
50 | 野を穴と思い飛ぶ春純老人 |
2024年4月27日 12時54分更新(随時更新中)