現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2022年12月2日のデイリーキーワードランキング
1 | 蝌蚪に打つ小石天変地異となる |
2 | 泥鰌浮いて鯰も居るというて沈む |
3 | しんしんと肺碧きまで海の旅 |
4 | 卒業の兄と来てゐる堤かな |
5 | ものの種にぎればいのちひしめける |
6 | 一日もの云はず蝶の影さす |
7 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
8 | 来しかたや馬酔木咲く野の日のひかり |
9 | 夏星の落ちて浜辺の星の砂 |
10 | 戦争と畳の上の団扇かな |
11 | 着ぶくれておれど女はをみなかな |
12 | 夏の海水兵ひとり紛失す |
13 | 少年や六十年後の春の如し |
14 | 海くれて鴨のこゑほのかに白し |
15 | 冬の旅立ち醜男醜女の窓越えて |
16 | 侘助の怖ろしくなる第二景 |
17 | 方丈の大庇より春の蝶 |
18 | 戦争が廊下の奥に立つてゐた |
19 | 山枯るる日暮は人の声鋭く |
20 | 天の川わたるお多福豆一列 |
21 | はつぞらのたまたま月をのこしけり |
22 | これやこの冬三日月の鋭きひかり |
23 | 鮟鱇の骨まで凍ててぶちきらる |
24 | いろいろの枕の下を野分かな |
25 | ちんぽこもおそそも湧いてあふるる湯 |
26 | 行水の女にほれる烏かな |
27 | 野分なら悲しみすこし放ちけり |
28 | この道しかない春の雪ふる |
29 | 銃後といふ不思議な町を丘で見た |
30 | 帝国の陰に日向に冬木立 |
31 | 春潮やわが総身に船の汽笛 |
32 | いつも来る綿虫のころ深大寺 |
33 | 青かりん落日なら掌で受けられる |
34 | 戦争が過ぎ凩が過ぎにけり |
35 | 玉の如き小春日和を授かりし |
36 | さはさはと夏来るらし雨も又 |
37 | 猛春や素読の一と日となりにけり |
38 | 摩天楼より新緑がパセリほど |
39 | 露の虫大いなるものをまりにけり |
40 | 仰ぎたるところにありし返り花 |
41 | 杭ひとつあれば迷はず秋落暉 |
42 | 狐火なり痛烈に糞が臭う |
43 | 曇り来し昆布干場の野菊かな |
44 | この世から水かげろふに加はりぬ |
45 | 余生なおはぐれて一人畦を焼く |
46 | 月さして一ト間の家でありにけり |
47 | 木枯一号枕のなかを行ったきり |
48 | 浮浪児昼寝すなんでもいいやい知らねえやい |
49 | 春尽きて山みな甲斐に走りけり |
50 | 失速の猟弾となり落ちゆけり |
2024年9月19日 17時27分更新(随時更新中)