現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2023年10月3日のデイリーキーワードランキング
1 | 七十路や新しき事弥生道 |
2 | 頭の中で白い夏野となつてゐる |
3 | オデッサもクリミアもゆめ雪の原 |
4 | 背泳ぎの空のだんだんおそろしく |
5 | ちるさくら海あをければ海へちる |
6 | しんしんと肺碧きまで海の旅 |
7 | オリオンの盾新しき年に入る |
8 | ひかり野へ君なら蝶に乗れるだろう |
9 | 空といふ自由鶴舞ひやまざるは |
10 | 早乙女の袂ほどきし書餉かな |
11 | 悲しさはいつも酒気ある夜学の師 |
12 | 秋蝶の驚きやすきつばさかな |
13 | 金剛の露ひとつぶや石の上 |
14 | 本読めば本の中より虫の声 |
15 | 通夜のため大知識人枯野来る |
16 | 短夜や乳ぜり啼く児を須可捨焉乎 |
17 | お数珠袋にどんぐり一つ忌を修す |
18 | 枯木立月光棒のごときかな |
19 | 海に出て木枯帰るところなし |
20 | 名月に灯る一窓核家族 |
21 | 千年の留守に瀑布を掛けておく |
22 | 目白の巣我一人知る他に告げず |
23 | 炎天の遠き帆やわがこころの帆 |
24 | 痩馬のあはれ機嫌や秋高し |
25 | そら豆はまことに青き味したり |
26 | 幾鉈を受けて仏の笑み給ふや |
27 | 頂上や殊に野菊の吹かれ居り |
28 | 千の手の一つを真似る月明かり |
29 | 心臓の傍らへ置くラ・フランス |
30 | ころがりてほどよくとまる栄螺かな |
31 | 眼の中の雪を数えて二度童 |
32 | 卒業の兄と来てゐる堤かな |
33 | 江戸の空東京の空秋刀魚買ふ |
34 | 夫の忌の時雨しみたるわが袂 |
35 | あかあかとあかあかあかとまんじゆさげ |
36 | うつろの心に眼が二つあいてゐる |
37 | 白葱のひかりの棒をいま刻む |
38 | まんじゆしやげ昔おいらん泣きました |
39 | 恋猫の恋する猫で押し通す |
40 | 黒猫の子のぞろぞろと月夜かな |
41 | 水中に亡ぶ王国照紅葉 |
42 | 黒船の黒の淋しさ靴にあり |
43 | うれしさの狐手を出せ曇り花 |
44 | 菊供養目を閉ぢ仏の香に触れむ |
45 | 鳥も稀の冬の泉の青水輪 |
46 | 霜とけ島光る |
47 | この道の富士になりゆく芒かな |
48 | 秋灯や夫婦互に無き如く |
49 | たんぽぽたんぽぽ砂浜に春が目を開く |
50 | 金木犀漂うクシコスポストに乗り |
2025年8月28日 17時07分更新(随時更新中)