現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2009年12月29日のデイリーキーワードランキング
1 | 生きて仰ぐ空の高さよ赤蜻蛉 |
2 | しぐるるや蒟蒻冷えて臍の上 |
3 | 去年今年貫く棒の如きもの |
4 | 降る雪や明治は遠くなりにけり |
5 | 寒波急日本は細くなりしまま |
6 | 何となく寒いと我は思ふのみ |
7 | 初明りして胸中のモツアルト |
8 | 少年兵追ひつめられてパンツ脱ぐ |
9 | きびきびと万物寒に入りにけり |
10 | とどまればあたりにふゆる蜻蛉かな |
11 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
12 | 水底に昼夜を分ち冬の鯉 |
13 | よく眠る夢の枯野が青むまで |
14 | 終戦の夜汽車愛と死立ちて読む |
15 | 白藤や揺りやみしかばうすみどり |
16 | なつかしや帰省の馬車に山の蝶 |
17 | 病院のうしろにさくら逃げられず |
18 | てのひらで風あたためる花八つ手 |
19 | 火はわが胸中にあり寒椿 |
20 | 下萌えぬ人間それに従ひぬ |
21 | 海に出て木枯帰るところなし |
22 | 春雷や布団の上の旅衣 |
23 | せりせりと薄氷杖のなすままに |
24 | 学問のさびしさに堪へ炭をつぐ |
25 | 柚子湯出て慈母観音のごとく立つ |
26 | 天よりもかがやくものは蝶の翅 |
27 | 早乙女の憩ひの色に杉木立 |
28 | 身じまいを直す山茶花散るばかり |
29 | いくたびも雪の深さを尋ねけり |
30 | 水櫛の朝さわやかに厨ごと |
31 | 白菜やつむじ二つの赤ん坊 |
32 | 愛憎や卓上に吹く虎落笛 |
33 | 小春日や石を噛み居る赤蜻蛉 |
34 | 風音のごつごつしたる鳰 |
35 | 春昼といふ大いなる空虚の中 |
36 | 曼珠沙華に鞭うたれたり夢さむる |
37 | 愛咬のまま陸前の月夜茸 |
38 | わが声の五十となりぬ凧 |
39 | 安宿とあなどるなかれ桜鯛 |
40 | しぐるるや駅に西口東口 |
41 | さくらの芽のはげしさ仰ぎ蹌ける |
42 | 秋風や屠られに行く牛の尻 |
43 | ラガー等のそのかちうたのみじかけれ |
44 | 夜の秋鯉の動きのしきりなり |
45 | 草に音立てゝ雨来る秋燕 |
46 | 裏山は松が枝ばかり初詣 |
47 | 白葱のひかりの棒をいま刻む |
48 | 冬菊や英霊に母としてすわる |
49 | 朝寝して白波の夢ひとり旅 |
50 | 古希過ぎて一誌を興す雲の峰 |
2024年9月26日 14時14分更新(随時更新中)