現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2024年3月7日のデイリーキーワードランキング
1 | 薄氷の裏を舐めては金魚沈む |
2 | 春めきてものの果てなる空の色 |
3 | 海から誕生光る水着に肉つまり |
4 | 闘鶏の眼つぶれて飼はれけり |
5 | 雪霏々と吾が社会主義にも降り積もる |
6 | 秋の暮大魚の骨を海が引く |
7 | 木の葉ふりやまずいそぐないそぐなよ |
8 | 絵ぶみして生き残りたる女かな |
9 | 霧積の川瀬ささやく夜の秋 |
10 | 落慶の鈴の緒引けば秋闌ける |
11 | しんしんと肺碧きまで海の旅 |
12 | 白藤や揺りやみしかばうすみどり |
13 | 乳母車夏の怒濤によこむきに |
14 | 塩田に百日筋目つけ通し |
15 | 火事を見る胸裏に別の声あげて |
16 | 蝶々のもの食ふ音の静かさよ |
17 | 花了へてひとしほ一人静かな |
18 | 落葉松はいつめざめても雪降りをり |
19 | 山王祭の稚児ゆく湖の青さかな |
20 | 落縄暗き月の出時を月の方ヘ |
21 | うすらひや息づかひはた翅づかひ |
22 | 時計屋の時計春の夜どれがほんと |
23 | 広島や卵食ふ時口ひらく |
24 | 梅二月ひかりは風とともにあり |
25 | 我が寡言知る客安き夜長かな |
26 | 吾妻かの三日月ほどの吾子胎すか |
27 | 目刺は小柄で鉄工達と同じ固さ |
28 | 足早に逝かれ色なき風の過ぐ |
29 | 悪なれば色悪よけれ老の春 |
30 | 月夜の葦が折れとる |
31 | ちるさくら海あをければ海へちる |
32 | 靜止して独楽は木の実に戻りけり |
33 | そくばくの余命を惜しみ寒灸 |
34 | 卒業の胴上げ眼鏡はずしけり |
35 | ぜんまいののの字ばかりの寂光土 |
36 | ファックスの届きし窓辺目白来る |
37 | 蜥蜴の尾鋼鉄光りや誕生日 |
38 | 七月の青嶺まぢかく熔鑛炉 |
39 | 大榾をかへせば裏は一面火 |
40 | 雪はげし抱かれて息のつまりしこと |
41 | かたつむり日月遠くねむるなり |
42 | 待ち人のこぬ噴水の高さかな |
43 | 蟻よバラを登りつめても陽が遠い |
44 | 七十路や新しき事弥生道 |
45 | 吊橋や百歩の宙の秋の風 |
46 | 墓のうらに廻る |
47 | 一鷹を生む山風や蕨伸ぶ |
48 | 切岸を真葛ぞ被う流離なる |
49 | 学校へ来ない少年秋の蝉 |
50 | 月明の陵なれば素通りす |
2024年9月22日 03時24分更新(随時更新中)